2016年2月2日火曜日

「あわや~しかねない」って英語でなんて言う?

※ あわや〜しかねない:come within a hair’s breadth of

【例文】
The COO should have shied away from such an action which came within a hair's breadth of losing customers' trust.
COOは、あわや顧客の信頼を失いかねないような行動は避けるべきだった。

【ネイティブスピーカーの発音】

【だいじな表現】
COO(Chief Operating Officer):最高執行責任者
shy away from〜:~を避ける 〜を敬遠する
customers' trust:顧客の信頼  

【かいせつ】
COOは、Chief Operating Officerの略で、「最高執行責任者」のことです。
最高執行責任者は、CEOの決定した方針に従った業務執行をする責任を担っています。

企業の役員は、アメリカの影響もあり、責任分担を明確にするため、「最高~責任者(Chief ~ Officer)」という肩書で呼ぶ企業が増えています。
ほかにも企業の役職者を示すときには、アルファベット3つを組み合わせた略号が使われることが多いので、表にまとめておきます。
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shy away fromは、「~を避ける・敬遠する」という意味です。
避けるという意味の表現は、ほかにavertavoid, evade, shirkなどがあります。なお、ちょっと意外ですが、skirt(スカート)にも「避ける」という意味があるのですよ。

ここでは、「have(has)+過去完了」という現在完了形になっています。また、義務を示す助動詞shouldがありますので、「避けるべきだった」となります。

whichは関係代名詞で、which以下の節が、前のsuch an actionを修飾(説明)しています。

such aan)~は、「そのような~、そんな~」という意味で、such an actionは、「そのような行動」です。

どんな行動かというと、which以下に書いてあります。

within(by) a hairs breadthは、「危機一髪で・間一髪で」という意味です。
hairは「髪の毛」、breadthは「幅」という意味です。withinは「~の範囲内に」という意味ですから、直訳すると「髪の毛の幅の範囲に」ということになります。類似表現に、by a narrow shave, by(with) the skin of one's teethなどがあります。

そこで、come within a hairs breadth of ~は、~の瀬戸際に来ている、つまり「あわや~しかねない(になりかねない)」ことを示すわけです。

losing customers trustは、顧客(客)の信頼(customers trust)を失うことを指します。

「客」については、日本語では店の客も乗客も「客」と呼ばれることが多いのに対して、英語では、それぞれ別の表現を用いて明確に区別するのが普通です。

client(依頼客)、consumer(消費者) customer(顧客)guest(招待客)lodger(宿泊客、下宿人)passenger(乗客)visitor(=caller:訪問客)などです。
それから、見込み客は、potential customer, prospectiveなどと言います。
ちなみに、CScustomer satisfaction)は、「顧客満足」という意味です。 


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