※ 本末転倒な like carrying water in a sieve
【例文】
To invigorate the firm in an
impromptu manner is like carrying water in a sieve.
その会社を拙速なやり方で活性化するのは本末転倒である。
【ネイティブスピーカーの発音】
【だいじな表現】
・firm 会社
・in an impromptu manner 拙速なやり方で
【かいせつ】
文頭のto~は、to不定詞の名詞用法で、「~すること」と訳します。
invigorateは、「活性化する・活き活きとさせる」。activate, energize, vitalizeなども同じような意味です。また、「再活性化する」という場合は、revitalize, reinvigorate, rejuvenateなどが使われます。
firmは、「会社」。firmには、ほかに「頑丈な・(値動きなどが)安定した」などの意味でも使われます。
会社を示す英語表現としては、companyがよく知られていますが、その他、corporation(法人), enterprise, office(事務所)なども会社を表します。
他に会社に関わる表現としては、次のようなものがあります。
・parent company:親会社 ⇆subsidiary:子会社
親会社が持株会社の場合には、holding company あるいはholdingsと言います。
次のような表現も併せて覚えておくと便利です。
・headquarters 本社 ⇆ branch 支社
・affiliated company:提携会社、group company: グループ会社, related company:関連会社
in an impromptu mannerは、「拙速なやり方で」。
impromptuは、もともと即興の演奏や即興曲(即興風に自由な形式で書かれた曲)という意味です。これが転じて、即席な、場当たり的なという意味でも使われるようになったと考えられます。
類似表現としては、次のようなものがあります。
・ad hoc[(特別の目的のために臨時に作られた)にわかごしらえの]
・ad lib(即興的な)
・band-aid(一時しのぎの、間に合わせの)
・fast and sloppy(早いが雑な)
・haphazard(場当たり的な、無計画の)
・improvised(即興の)
・makeshift(一時しのぎの)
・rough-and ready(間に合わせの)
・stopgap(一時しのぎの)
・slap-dash(急ごしらえの)
mannerは「礼儀・マナー」という意味で使われることが多いですが、ここでは、やり方や方法を指します。その他、態度という意味で使われることもあります。
例)arrogant manner(横柄な態度)
ちなみに、in a ~
manner の形を使って、様々な副詞句を自由に作ることができますので、覚えておくと便利ですよ。
例)in a careful manner 慎重に=carefully
in a peaceful manner 平和的に=peacefully
in a blatant manner ずうずうしく=blatantly
in a levelheaded manner 冷静に=level-headedly
in a timely manner タイミングよく=timely
is like carrying water in a sieveは、「本末転倒である」。
本末転倒とは、重視すべき事柄と、枝葉末節(しようまっせつ:軽視しても良いようなささいな事柄)を取り違えることです。
例えば、サプリメントで栄養を補充しているからと言って、日ごろの食事をジャンクフードにしてしまうことは、本末転倒と言えます。
carryは、「運ぶ」、sieveは、「ざる・ふるい」の意味です。つまり、「ざるに水を入れて運ぶようだ」という意味です。
ほかに、「本末転倒」を示す英語表現に、like putting the
cart before the horseがあります。これは直訳すると「馬の前にカート(荷馬車)を置くようだ」となります。荷馬車は馬の後ろに置かないと馬が引っ張れませんので、本末転倒、というわけです。