2015年9月3日木曜日

【startを使わず「~し始める」って英語で何て言う?】

※ ~し始める begin to

【例文】
Drops in land prices have bottomed out in large cities, and prices are beginning to get back on a recovery track.
大都市の地価が底打ちして、物価が回復軌道に戻り始めている。

【ネイティブスピーカーの発音】

【だいじな表現】
get back on a recovery track 回復軌道に戻る

【かいせつ】
Drops in land prices have bottomed out in large cities:大都市の地価が底打ちした

drop in priceで「~価格の下落」。
ここではland priceとなっているので、「土地価格」つまり「地価」の下落を指しています。

bottom outは「底打ちする・最低になる」。
この部分を直訳すると「地価の値下がりが底打ちした」となるのですが、日本語としては冗長になりますので、訳文のようにしています。

bottom outの類似表現に、touch(=hit, reach) the bottomなどがあります。
また、物価などの底値のことをrock bottomと言う場合もあります。

ちなみにbottom outの反対に「頭打ちになる」ことはhit a peak, level off, reach a ceilingなどがあります。ceilingは「天井」です。

large citiesは「大都市」。citiescityの複数形ですね。big city, great cityのほか、「主要都市・中心都市・大都市」はmetropolisという表現もあります。
ちなみにcapital cityは「首都」です。

and prices are beginning to get back on a recovery track:そして、物価が回復軌道に戻り始めている

price(s)は、「価格・値段」を示すポピュラーな表現ですが、「物価・対価」という意味でも使われます。
さらには、「代償・犠牲」と訳すこともありますよ。
例)pay a price「代償(犠牲)を払う」

begin toで「~し始める」。beginの代わりにstartも使えます。
その他、「開始する・始める」ことを示す英語表現にはinitiatekick offがあります。ちなみにkick-startは「弾みをつける」です。

get back on a recovery trackで「回復軌道に戻る(乗る)」。

recoveryは「回復」です。V shape recoveryは「V字回復」です。
trackは「軌道・通り道」。pathも同じような意味です。天体や人工衛星の軌道はorbitがよく使われます。

類似表現を下にまとめておきます。
put A on a recovery trackAを回復軌道に乗せる
put A on a steady growth pathAを着実な成長軌道に乗せる
put A on the stable pathAを安定軌道に乗せる


trackと似た英語表現にtraceがあります。これは、「(人や動物が通った)跡」あるいは「痕跡」などの意味です。




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