2015年9月15日火曜日

separateを使わず「分離独立する」って英語でなんて言う?

  分離独立する secede

【例文】
The United Kingdom’s national power would have been diminished if Scotland had seceded.
スコットランドが分離独立していたら、英国の国力は低下していただろう。 

【ネイティブスピーカーの発音】


【だいじな表現】
diminish 減らす 低下させる

【かいせつ】
※ 今日の英文には、「仮定法」が使われています。【おまけ】で解説していますので、後で見てくださいね(^^)

The United Kingdom’s national power would have been diminished:英国の国力は低下していただろう
the United Kingdomは「英国」。正式な国名はthe United Kingdom of Great Britain and Northern Irelandですが、これを略したものです。

national powerは「国力」。nationalは「国の」という意味です。

wouldは「~だろう」という意味の推量を表す助動詞です。

diminishは「減らす・低下させる」。
ほかに「減らす」という意味の表現には、curtail, cut down, decrease, dwindle, lose, reduceなどがあります。
また、少しずつ減らす場合は、whittleという表現があります。

ここでは、have been diminishedと現在完了形の受動態になっていますので、直訳すると「減らされた」となります。

if Scotland had seceded:スコットランドが分離独立していたら
Scotland「スコットランド」は、英国に属する地域の一つです。
英国は、政治的にみると、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという4つの地域から構成されています。

secedeは「分離独立する・脱退する・離脱する」
例えば、「離党する」はsecede from a partyです。
ここでは、had secedeと過去完了形になっていますので「分離独立していた」となります。


【おまけ】
今日の文章は、仮定法が使われています。
仮定法は事実に反すること、あり得ないこと、未来の不確実なことを想像して述べるときに用いる表現法です。「~なら(だったら)いいのになあ」という願望を表わす時にもこの形式を用います。

仮定法にはいろいろな種類がありますが、今回は「仮定法過去」「仮定法過去完了」について簡単に解説しておきます。

(1)仮定法過去
現在の事実に反する仮想や仮定を表わします。(もし・・・ならば、~ だろう。)
If +主語+過去形…, 主語+should (would, could, might ) + 動詞原形~.

If he were diligent, I would employ him.
もし勤勉であれば、雇うのに。 〔※彼は勤勉ではない〕

(2)仮定法過去完了
過去の事実に反する仮想や仮定を表わします。(もし・・・だったならば、~だったろう)
If+主語+過去完了…, 主語+would など+have +過去分詞~

If he had obeyed the doctor's directions, he would not have died.
もし彼が医者の指示に従っていれば、死ななかっただろうに。 〔※医者の指示に従わなかった〕

では、今日の英文はどうでしょうか。
The United Kingdom’s national power would have been diminished if Scotland had seceded.
ifの後がhad secededが過去完了ですから、(2)の仮定法過去完了の文章です。

ですから、「スコットランドは独立しなかった」ことを示しているわけですね。

Thank you!

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