※ 分離独立する secede
【例文】
The United Kingdom’s
national power would have been diminished if Scotland had seceded.
スコットランドが分離独立していたら、英国の国力は低下していただろう。
【ネイティブスピーカーの発音】
【だいじな表現】
diminish 減らす 低下させる
【かいせつ】
※ 今日の英文には、「仮定法」が使われています。【おまけ】で解説していますので、後で見てくださいね(^^)
①The
United Kingdom’s national power would have been diminished:英国の国力は低下していただろう
the United Kingdomは「英国」。正式な国名はthe
United Kingdom of Great Britain and Northern Irelandですが、これを略したものです。
national powerは「国力」。nationalは「国の」という意味です。
wouldは「~だろう」という意味の推量を表す助動詞です。
diminishは「減らす・低下させる」。
ほかに「減らす」という意味の表現には、curtail,
cut down, decrease, dwindle, lose, reduceなどがあります。
また、少しずつ減らす場合は、whittleという表現があります。
ここでは、have been
diminishedと現在完了形の受動態になっていますので、直訳すると「減らされた」となります。
② if
Scotland had seceded:スコットランドが分離独立していたら
Scotland「スコットランド」は、英国に属する地域の一つです。
英国は、政治的にみると、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという4つの地域から構成されています。
secedeは「分離独立する・脱退する・離脱する」
例えば、「離党する」はsecede
from a partyです。
ここでは、had secedeと過去完了形になっていますので「分離独立していた」となります。
【おまけ】
今日の文章は、仮定法が使われています。
仮定法は事実に反すること、あり得ないこと、未来の不確実なことを想像して述べるときに用いる表現法です。「~なら(だったら)いいのになあ」という願望を表わす時にもこの形式を用います。
仮定法にはいろいろな種類がありますが、今回は「仮定法過去」「仮定法過去完了」について簡単に解説しておきます。
(1)仮定法過去
現在の事実に反する仮想や仮定を表わします。(もし・・・ならば、~ だろう。)
If +主語+過去形…, 主語+should (would, could, might ) + 動詞原形~.
If he were diligent, I
would employ him.
もし勤勉であれば、雇うのに。 〔※彼は勤勉ではない〕
(2)仮定法過去完了
過去の事実に反する仮想や仮定を表わします。(もし・・・だったならば、~だったろう)
If+主語+過去完了…, 主語+would など+have +過去分詞~
If he had obeyed the
doctor's directions, he would not have died.
もし彼が医者の指示に従っていれば、死ななかっただろうに。 〔※医者の指示に従わなかった〕
では、今日の英文はどうでしょうか。
The United Kingdom’s
national power would have been diminished if Scotland had seceded.
ifの後がhad secededが過去完了ですから、(2)の仮定法過去完了の文章です。