2015年9月24日木曜日

「席巻(せっけん)する」って英語でなんて言う?

※ 席巻(せっけん)する  sweep

【例文】
The manufacturer once swept the world market, but now it has found itself in a serious business slump.
そのメーカーはかつて世界市場を席巻したことがあるが、今は深刻な事業不振にあえいでいる。

【ネイティブスピーカーの発音】



【だいじな表現】
manufacturer メーカー
serious business slump 深刻な事業不振

【かいせつ】
The manufacturer once swept the world market: そのメーカーは、かつて市場を席巻したことがある

manufacturerは「製造業」、non-manufacturerは「非製造業」です。
manufacturerは、makerとほぼ同じ意味で使われますが、
manufacturerのほうが、大手の製造業者というニュアンスがあります。

onceは「一度・かつて・以前」などの意味です。

sweptsweepの過去形で、ここでは「席巻した」の意味です。sweepは、もともと、「(ホウキなどで)掃く・掃除する」などの意味で、sweeperは「掃除人・掃除機」のことです。

world marketは「世界市場」。

but now it has found itself in a serious business slump:しかし、今は深刻な事業不振にあえいでいる。

butは「しかし」という逆接の接続詞です。

find oneself in~は「気がついてみると~にいる(である)」という意味です。
また、「~の状況に置かれている(状況にある)」という意味でも使われます。
例)The company found itself in a difficult situation.
「その会社は、困難な状況に置かれていた」。

seriousは、「深刻な、まじめな、本気の」。病気や問題などが重いことを表すときにも使われます。
例)serious arrhythmia(重篤な不整脈) 
  serious affair(重大事件)
ほかに「深刻な」という意味の表現には、critical, heavy, severe, soberingなどがあります。
なおseriousと綴りが似た単語にseriesがあります。これは、「連続、シリーズ」のことです。

business slumpは、ここでは「業績不振・事業不振」の意味です。
slumpは「下落・落ち込み」など、よくない方向に進むことを指します。
例えばremain in a slumpは「低迷を続ける」。
ここでは、slumpは「不調で、不振で」という意味です。
アスリートが不調なときに「スランプに陥る」と言ったりしますね。

また、business slumpを「不況・不景気」と訳すこともあります。recessionとも言います。さらに、不況を通り越して、恐慌(きょうこう)という場合には、depressionを使います。

cf. the Great Depression「大恐慌」


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