Aが~しても驚くにあたらない be hardly remarkable for A to~
【例文】
As twenty percent of our nation’s thermal power plants are superannuated
and antiquated facilities, it is hardly remarkable for trouble to occur at any
time at these plants.
わが国の火力発電所の20%は、老朽化した古めかしい施設なので、いつこれらの発電所でトラブルが発生しても驚くにあたらない。
【ネイティブスピーカーの発音】
【だいじな表現】
thermal power plant 火力発電所
superannuated 老朽化した
antiquated古めかしい
【かいせつ】
①As
twenty percent of the nation’s thermal power plants are superannuated and antiquated
facilities:わが国の火力発電所の20%は、老朽化した古めかしい施設なので、
twenty percentは「20%」。そのまま「20%」と書いてもOKです。フォーマルな文章では、数字をアルファベットで表すことが多いです。
asは、ここでは「~ので、~だから」という意味の接続詞です。通例、文頭にasが来る場合は、この意味になることが多いです。
our nation’s~は「わが国の~」。
nationは「国・国家」。countryも同じく「国」という意味で使われます。
またstateは、アメリカなどの「州」という意味がよく知られていますが、「国」という意味でも使われます。
もう少し踏み込んで意味の違いを言うなら、nationは民族的な意味での「国家」、countryは地理的な意味での「国家」、そしてstateは政治的な意味での「国家」を示すことが多いです。
thermal power plantは「火力発電所」。thermal power stationとも言います。
発電に関する表現は次の通りです。
・thermal power generation火力発電
・hydroelectric power generation水力発電
・nuclear power generation 原子力発電
superannuated は「老朽化した・時代遅れの・古くて使い物にならない」。
antiquated も「時代遅れの・旧式な」。
obsolete, old fashioned, outdated, outmodedなども「時代遅れの」という意味の英語表現です。
余談ですが、マーケティングの手法の一つに「計画的陳腐化」があります。これは、わざと(計画的に)商品を古臭く感じさせて商品の買い替えを促すことで、英語ではplanned obsolescenceといいます。
ちなみにretro(レトロ)は「再流行の・復古調の」などの意味です。
facilities(単数形:facility)は、「施設」という意味です。
例)nursing care facility(介護施設)
軍事施設の場合はinstallationを使うこともあります。
例)military installations(軍事施設)
ちなみにfacilityに綴りが似た単語にfacilitatorがあります。これは、物事がスムーズに進むようにサポートする人のことで「まとめ役・世話役」などの意味です。あるいは会議の「司会役」を指す場合もあります。
②it is
hardly remarkable for trouble to occur at any time at these plants:いつこれらの発電所でトラブルが発生しても驚くにあたらない。
be hardly remarkable for A to~は「Aが~しても驚くにあたらない」。
it is ~ for(of)+A+to…で、「Aが…することは、~」となります。
見かけはitが主語ですが、実際の主語はfor 以下の部分です。
hardlyは「ほとんどない」。notより弱い否定を表します。scarcelyも同じような意味です。
remarkableは「驚くべき・目立った・並外れた」。
このようなitのことを形式主語と言います。主語は基本的に文の頭に来ますが、to以下が長くなる場合に形式主語が使われることがあります。
troubleは「トラブル・不具合」。例えばwithout troubleは「無事に・苦も無く」という意味です。
また、「滞り(支障)なく」はwithout hiccups, without a hitch, without failing in to arrearsなどと言います。hiccupは「しゃっくり」、arrearsは「遅れ・滞納」です。
occurは「発生する・生じる」。偶然に発生する場合に使われることが多いです。happenも同じような意味です。突発的に起きる場合はbreak outなどが使われます。
at any time は「どんなときにも・いつでも」。
at these plantsは「これらの発電所で」。atは、ここでは「~で」という場所を示す前置詞です。
宮崎哲也著
『はじめての「マクロ・ミクロ経済学」1年生』
明日香出版社