2015年7月24日金曜日

「インチキ」って英語でなんて言う?

※ インチキ(不正取引・詐欺)   monkey business

【例文】
Even now, quite a few people believe that FX trading is monkey business.
今なお、かなり多くの人々がFX取引はインチキだと思っている。

【ネイティブスピーカーの発音】


【だいじな表現】
even now 今でも
quite a few かなり多くの
FX(Foreign Exchange) trading 外国為替(証拠金)取引

【かいせつ】
Even now, quite a few people believe that~今なお、かなり多くの人々が~だと思っている。

even nowは「今でさえ・今なお」。
evenは、ここでは「~さえ」という意味の副詞です。

quiteは「かなりの、非常に」、fewは「少ない・わずかの」という意味です。
ただし、fewの前に不定冠詞のaを付けてquite a fewとすると「かなり多くの」となります。

peopleは「人々」。また異なる人種・国籍などの人々が集まっている場合は、peoplesが使われます。

believeは「信じる・考える・思う」。
believeの名詞形はbeliefで「信条」のことです。credo, faithなども同じく「信条」の意味です。


FX trading is monkey businessFX取引はインチキだ

FXは、foreign Exchange tradingの略で、「外国為替(証拠金)取引」のことです。現在では、「FX取引」と呼ばれることも多いです。
これは、端的に言えば、利益を得ることを目的として、金利差や価格差のある各国通貨を売買する投資手法を指します。

例えば、1米ドル=100円のときに米ドルを買って、1米ドル=120円まで円安が進んだときに売れば、1ドル当たり20円の利益を得ることができます。

円安とは、米ドルやユーロなどの外国通貨に対して日本円の価値が下がることです。たとえば1ドル=90円と1ドル=100円を比べた場合、1ドル=100円のほうが円安です。

円安の反対は円高で、英語ではstronger yenなどと表現できます。円安や円高の英語表現はいろいろありますので、まとめて書いておきます。

円高:high yen, rising yen, strong yen, yen’s hike など
円安:cheap yen, lower yen, weak yen, yen’s decline, yen’s fallなど
trendは、「傾向・流行・趨勢(すうせい)」という意味です。日本語でもカタカナで「トレンド」と言いますね。またtendencyにも「傾向」や「趨勢」という意味があります。

monkey businessは「インチキ・詐欺」。fraud, swindleなども同じ意味です。「悪ふざけ・いたずら」という意味で使われることもあります。

日本語でも、他人のものをこっそり自分のものにすることを「ネコババ」と言うように、動物の名前を取り入れた表現がみられますね。

ほかにも動物の名前を使った英語表現がありますので紹介します。
例えばfoxは、「キツネ」ですが、「ずるい人」という意味もあります。また米国では「セクシーな人」という意味で使われることもあります。

dogは「犬」ですが、「失敗作」など、みじめな存在を示すこともあります。そのためマーケティングでは、売れ行きの悪い商品を「dogs(負け犬)」と呼ぶこともあります。 

また、bullは「牛」ですが、「強気筋(値上がりを狙って取引する投資家)」を指すこともあります。またbearは「熊」ですが、「弱気筋(値下がりを狙って取引する投資家)」という意味でも使われます。


なお、これは余談ですが、英語圏では「出来損ない・欠陥品」のことをlemonと表現することがあります。レモンは爽やかなイメージがあるので、日本人からすると意外な訳にも思えるのですが、米国では欠陥車の修理や交換に関する法律を「レモン法(lemon law)」と呼ぶほどポピュラーな意味となっています。

ついでにもう一つ付け加えると、「厄介な問題」のことをhot potatoと言う場合もあるんですよ。確かに焼き立ての芋は熱くて扱いにくく厄介なものですよね(笑)





Thank you.

Have a nice day ! (^ ^)/~~~~


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宮崎哲也著

『はじめての「マクロ・ミクロ経済学」1年生』
明日香出版社