理不尽な無視 wanton disregard
【例文】
Willful infringement means acting in "wanton disregard of the
patentee's patent rights."
故意侵害とは、「特許権者の特許権を理不尽に無視する」行為を指す。
【ネイティブスピーカーの発音】
【だいじな表現】
wanton 不埒な 理不尽な
patentee 特許権者
patent rights 特許権
【かいせつ】
①Willful
infringement means acting in~:故意侵害とは、~する行為を指す
willful infringementは「故意侵害」。
willfulは「故意の・意図的な」。類似表現には、deliberate, intended, intentionalなどがあります。「故意に・意図的に」はon purposeと言います。
infringementは「侵害・違反」。
例えば「契約違反」はinfringement of a contractです。
また、法律や契約に違反したり、他人の権利を侵害したりすることはviolationといいます。
meanはここではmean(意味する・重要性を持つ)に三単現(三人称・単数・現在)のsが付いた形です。
ただし、meanを名詞として使うときは、「方法・対策」などの意味になります。どちらも綴りは同じですが、意味は全く違いますので、前後を確認して解釈しましょう。
また、meanには、形容詞で「下劣な・酷い」という意味もありますよ。
ちなみに、「方法」の英語表現としては、ほかにmeasure(s)があります。また、安全や予防のための措置は、precautionが使われます。
例)take a safety precaution(安全対策を取る)
なお、by no means ~は「決して~ではない」という意味です。例えばby no
means easyは、「決して簡単ではない」。
acting in~は「~の行為」。actは「行為・演技」などの意味です。
類似表現には、action, activityなどがあります。どれも「行為・活動」などの意意味ですが、あえて言えばactは短時間の行為を、actionは一定の期間で段階的に進めた行為を指します。またactivityは、ある目的を果たすための活動を指すことが多いです。
②
"wanton disregard of the patentee's patent rights.":「特許権者の特許権を理不尽に無視する」
wanton disregardは「理不尽な無視」。
wantonは「理不尽な・不埒な」。正当な理由もなく筋が通らない様子を指す表現です。
また「浮気な」という意味もあります。
例)wanton
woman「浮気性の女性」
disregardは「無視・無関心」。
turn a blind eye to~も「~を無視する」です。
blind eyeの代わりにdeaf earを使ってturn a deaf ear to~は「~に耳を貸さない」となります。「無視する」の類似表現と言えます。
patentee's
は「特許権者の」。
名詞の後にアポストロフィs( ‘s )を付けると「~の」という意味になります。
単語が複数形の場合は、単語の最後にアポストロフィのみを付けます。
patent
rights は「特許権」。これは、patent「特許」を実施する権利です。rightは、「右」や「正しい」という意味でよく使われますが、「権利」という意味でも使われます。
ちなみにMr.RightあるいはMs.Rightは、「理想の男性(女性)、ぴったりの結婚相手」という意味です。
例)You are my Mr. Right.「あなたは私の理想の男性です」
宮崎哲也著
『はじめての「マクロ・ミクロ経済学」1年生』
明日香出版社