2015年7月27日月曜日

「理不尽な無視」って英語でなんて言う?

理不尽な無視 wanton disregard  

【例文】
Willful infringement means acting in "wanton disregard of the patentee's patent rights."
故意侵害とは、「特許権者の特許権を理不尽に無視する」行為を指す。

【ネイティブスピーカーの発音】



【だいじな表現】
wanton 不埒な 理不尽な 
patentee 特許権者 
patent rights 特許権

【かいせつ】
Willful infringement means acting in~:故意侵害とは、~する行為を指す

willful infringementは「故意侵害」。
willfulは「故意の・意図的な」。類似表現には、deliberate, intended, intentionalなどがあります。「故意に・意図的に」はon purposeと言います。
infringementは「侵害・違反」。
例えば「契約違反」はinfringement of a contractです。
また、法律や契約に違反したり、他人の権利を侵害したりすることはviolationといいます。

meanはここではmean(意味する・重要性を持つ)に三単現(三人称・単数・現在)のsが付いた形です。
ただし、meanを名詞として使うときは、「方法・対策」などの意味になります。どちらも綴りは同じですが、意味は全く違いますので、前後を確認して解釈しましょう。
また、meanには、形容詞で「下劣な・酷い」という意味もありますよ。

ちなみに、「方法」の英語表現としては、ほかにmeasures)があります。また、安全や予防のための措置は、precautionが使われます。
例)take a safety precaution(安全対策を取る)
なお、by no means ~は「決して~ではない」という意味です。例えばby no means easyは、「決して簡単ではない」。


acting in~は「~の行為」。actは「行為・演技」などの意味です。
類似表現には、action, activityなどがあります。どれも「行為・活動」などの意意味ですが、あえて言えばactは短時間の行為を、actionは一定の期間で段階的に進めた行為を指します。またactivityは、ある目的を果たすための活動を指すことが多いです。


"wanton disregard of the patentee's patent rights.":「特許権者の特許権を理不尽に無視する」

wanton disregardは「理不尽な無視」。
wantonは「理不尽な・不埒な」。正当な理由もなく筋が通らない様子を指す表現です。
また「浮気な」という意味もあります。
例)wanton woman「浮気性の女性」

disregardは「無視・無関心」。
turn a blind eye to~も「~を無視する」です。
blind eyeの代わりにdeaf earを使ってturn a deaf ear to~は「~に耳を貸さない」となります。「無視する」の類似表現と言えます。

ほかに「無視する」ことを示す表現がいろいろありますので、まとめておきますね。




patentee's は「特許権者の」。
名詞の後にアポストロフィs( ‘s )を付けると「~の」という意味になります。
単語が複数形の場合は、単語の最後にアポストロフィのみを付けます。

patent rights は「特許権」。これは、patent「特許」を実施する権利です。rightは、「右」や「正しい」という意味でよく使われますが、「権利」という意味でも使われます。

ちなみにMr.RightあるいはMs.Rightは、「理想の男性(女性)、ぴったりの結婚相手」という意味です。
例)You are my Mr. Right.「あなたは私の理想の男性です」


Thank you.

Have a nice day ! (^ ^)/~~~~


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