※ ~を軽視する give short shrift to ~
【例文】
It is a
painstaking job to reform the COO's ways of thinking which has given short
shrift to employees’ health.
従業員の健康を軽視してきたCOOの考え方を変えるのは、骨の折れる仕事だ。
【だいじな表現】
painstaking job 骨の折れる仕事
【ネイティブスピーカーの発音】
【かいせつ】
①It is a painstaking job
to reform ~:~を変えるのは、骨の折れる仕事だ
it is ~ to …で「…することは、~である」。
見かけはitが主語ですが、実際の主語は「to…」の部分です。
ここでは、It is painstaking
job to…となっていますので、「…することは、骨の折れる仕事である」となるわけです。
このようなitのことを形式主語と言います。主語は基本的に文の頭に来ますが、to以下が長くなる場合に形式主語が使われることがあります。
painstaking jobは「骨の折れる仕事」。
painstakingは「骨の折れる・つらい・忍耐強い」などの意味です。
類似表現にarduous,
difficult, rough, toughなどがあります。
reformは、組織や制度などをよりよく変える意味でよく使われますが、ここでは、「(人が)改心する」という意味を指します。
それ以外に「刷新・修正・矯正(する)」という意味もあります。よく洋服や住宅などをリフォームする、といいますが、これは和製英語で、一般的には、下のような単語を使います。
洋服のリフォーム:alteration,
remakingなど
住宅のリフォーム:house
repair, rebuilding, remodeling, renovationなど
ちなみにreform
oneselfは、「自己変革する、心を入れ替える」といった意味で使われます。
②the COO's ways of
thinking which has given short shrift to employees’ health:従業員の健康を軽視してきたCOOの考え方
COOは、Chief Operating Officerの略で、「最高業務執行責任者」のことです。
企業の役員は、アメリカの影響もあり、責任分担を明確にするため、「最高~責任者(Chief ~ Officer)」という肩書で呼ぶ企業が増えています。
ほかにも企業の役職者を示すときには、アルファベット3つを組み合わせた略号が使われることが多いので、表にまとめておきます。参考までに表にまとめました(↓)。
ways of thinkingで「考え方」。
wayは、「道・通路」などの意味がよく知られていますが「方法・手段・考え方」という意味でもよく使われます。
例)way of
success「成功法」
which以下は、COO's ways of thinkingを具体的に説明しています。
give short shrift to~で「~を軽視する・軽んじる・軽くあしらう」。
ここでは、have +過去分詞(given)と現在完了形になっていますので「軽視してきた」となります。
shriftは「ざんげ」という意味で、give short shriftは、直訳すると「ざんげを手短に済ませる」ことを表しています。
make(think) light
of~, slight~なども「軽視する」です。また、「Aを~として軽視する(片付ける)」という場合は、shrug off A as 〜と言います。
反対に「~を重視する」は、attach importance to ~です。
importanceは、「重要性・大切さ」を示す表現です。「重要な」という意味を示すimportantを名詞にした形ですね。
place importance
on~, set a value on~、think highly of~も、やはり「~を重視する」という意味の表現です。
また、put A
before Bは、もともと「Bの前にAを置く」という意味ですが、これが転じて「BよりもAを重視する」ことを表すこともあります。
ちなみにget short
shriftは「軽くあしらわれる」となります。
employees’ healthは「従業員の健康」。
その他「労働者」を示す表現には、laborやworkerなどがあります。