※ ~の足を引っ張る ~の妨げとなる scuttle
【例文】
A surge in energy costs may scuttle efforts
by companies to make capital investments and offer wage hikes.
エネルギーコストの急騰が、企業による設備投資や賃上げの努力の足を引っ張るかもしれない。
【ネイティブスピーカーの表現】
【だいじな表現】
surge 急騰 cf. soaring
capital investment 設備投資
wage hike 賃上げ
【かいせつ】
①A surge in energy
costs may scuttle ~:エネルギーコストの急騰が、~の妨げとなる(~の足を引っ張るか)もしれない
surgeは「急騰」。upsurgeとも言います。反対に「急落」はnosediveなどと表現できます。
関連表現をまとめてみます。
急騰(急増):surge, upsurge ⇔急落:nosedive
反騰:rally(reactionary rise, rebound,
upturn )⇔反落:downturn(reactionary fall)
「急増する・急上昇する」という意味の英語表現にskyrocketがあります。もとは、「打ち上げ花火」の意味です。skyrocketingという形容詞もよく使われますよ。
また、surgeの類似表現にsoarがあります。これは「舞い上がる・急上昇する・そびえたつ・高騰する」ことです。
なお、soarと綴りが似た単語にsourがありますが、これは「酸っぱい・不快な」という意味です。
energy costは「エネルギーコスト」。costは「費用」のことです。例えば、「費用対効果」はcost performanceです。
また、operating costは、「運転コスト(会社を運営していくためのコスト)」。この類義語としてrunning costがあります。こちらは機械などの維持費という意味で使われることが多いです。
mayは「~かもしれない」という意味の助動詞です。
scuttleは「妨げとなる」。
scuttleはもともと船底に穴をあけて沈没させることを指します。「骨抜きにする」という意味でも使われます。
ほかに「骨抜きにする」という表現にはtake the teeth out
of~があります。またdefangも同じような意味です。
②efforts by companies
to make capital investments and offer wage hikes:企業による設備投資や賃上げの努力
effort(s)は、「努力」。make an effortで「努力する」という意味です。
effort to~は、「~するための努力(取組)」です。
誰の努力であるかは、by以下をみるとわかります。
companies(company)ですね。
companyは、「会社」を意味するポピュラーな表現で、規模や内容を問わず使える単語です。
会社に関する表現をまとめておきます。
なお、法人格をもつ株式会社には、corporationを使うことが多いです(特に米国)。その他、会社を表す単語としては、firm やenterpriseなどがあります。
そして、何のための努力であるかは、to以下を見るとわかります。
具体的にはmake capital investmentsとoffer wage hikesですね。
make capital investmentsは「設備投資を行う」という意味です。
capitalは「首都(の)」「(アルファベットの)大文字」などの意味がありますが、ここでは「資本・資源」などの意味です。
investmentは「投資」。例えば「先行投資」はpriority investment
投資でも、より短期的な利益を追求する場合はspeculation(投機)という表現を使うことがあります。
またoffer wage hikesは「賃上げを行う」。
offerは「提供する」ことです。
wageは「賃金」。rise in wagesも「賃上げ」という意味です。
※wage cut, wage reduction: 賃下げ ⇆ wage hike, rise in wages:賃上げ
なお、wageには、「実行する」「遂行する」という意味があります。
例えば、wage a war of attritionと言えば、「消耗戦を繰り広げる」という意味になります。======================
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