※〜と力を合わせる join(combine) forces with〜
【例文】
The general
meeting of stockholders hailed the Board of Directors’ decision that the company joined
forces with the venture in the R&D project.
株主総会は、そのベンチャービジネスとR&Dのプロジェクトで力を合わせるという取締役会の決定を歓迎した。
【ネイティブスピーカーの発音】
【ネイティブスピーカーの発音】
【だいじな表現】
general meeting of
stockholders (shareholders) 株主総会
Board of Directors
取締役会
hail 歓迎する 雹(ひょう) 霰(あられ)
venture ベンチャービジネス
R&D(Research and Development)研究開発
【かいせつ】
①The general meeting of stockholders hailed the Board of Directors’ decision that ~:株主総会は~という取締役会の決定を歓迎した
general meeting
of stockholdersは、「株主総会」。shareholders meetingとも言います。
hailは「歓迎する」。ここではhailedと過去形になっていますので、「歓迎した」となります。welcomeも「歓迎する」の意味です。
また、hailには、「雹(ひょう)・霰(あられ)」という意味もあります。
Board of
Directors は「取締役会」。
一般に株式会社には、3つの機関[株主総会、取締役会、監査役会]があり、そのうち会社の大きな方向性を決める最高意思決定機関が、会社のオーナーすなわち株主(stockholder)の集まりである株主総会(general meeting of
stockholders)です。
取締役会(board
of director)は、プロとしての経営管理者の実務的な意思決定機関です。
そして、監査役会(board
of auditors)は代表取締役(representative director)をはじめ取締役ら(directors)によって適正に経営管理が行われているかをチェックする機関です。
このように、株式会社では、3つの機関が独立しつつ、相互に役割分担をしながら、ある意味ではけん制し合う関係を作り、それが経営に安定感を与えるように工夫されています。
なお、会社のオーナー(株主)は経営の大きな方向性だけを決め、後は経営のプロ(経営者)に任せるべきという考え方を「所有と経営の分離(separation of
ownership from management)」と言います。バーリー&ミーンズ(米国の法学者Adolphe
A. Barle, Jr. と経済学者Gardiner C. Means)が提唱しました。
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なお、「所有と経営の分離」に似た考え方にジェームズ・バーナム(James Burnham,
米国の思想家)が提唱した「経営者革命(managerial revolution)」があります。これは、「もともと会社の所有者は株主だが、将来的に経営者が株主に代わって会社を支配するようになるだろう」という考え方です。
decisionは「決断」。make a decisionは「決断する」。
また、「苦渋の決断」は、an
agonizing decisionです。
②the company joined forces with the venture in the R&D project:そのベンチャービジネスとR&Dのプロジェクトで力を合わせた
companyは、「会社」を意味するポピュラーな表現で、規模や内容を問わず使える単語です。会社に関する表現をまとめておきます。
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join(combine)
forces with〜で「~と力を合わせる」。
join hands with〜, cooperate with~も同じ意味です。
joinは「参加する」という意味のポピュラーな表現ですが、ここでは、「合わせる」という意味です。
forceは「力」。ちなみに、「推進力・駆動力」はdriving force, propelling
power、「原動力」はmotive force (power)と言います。
ventureは「ベンチャービジネス・ベンチャー事業」。venture businessは、和製英語です。ちなみにベンチャ企業に投資する会社や資本はventure capital「ベンチャー・キャピタル」と言います。
R&DはResearch and Developmentの略で「研究開発」。
researchは、「調査」という意味がよく知られていますが、ここでは「研究」の意味です。
ちなみにstudyも「研究」の意味で使われます。
developmentは「開発・発展・発達・展開・進歩」などの意味です。
宮崎哲也著
『はじめての「マクロ・ミクロ経済学」1年生』
明日香出版社