※~に備える brace oneself for~
【例文】
Japanese
companies must brace themselves for the contingency of war in the
region.
日本企業は、その地域での戦争による不測の事態に備えなければならない。
【ネイティブスピーカーの発音】
【だいじな表現】
brace
留め金 かすがい 備え 元気づける 補強する
contingency
不測の事態
【かいせつ】
①Japanese companies
must brace
themselves for ~:日本企業は、~に備えなければならない
Japanese companies(company)は「日本企業」。
companyは、「会社」を意味するポピュラーな表現で、規模や内容を問わず使える単語です。
会社の規模を明確に示す場合は、次のようになります。
・小企業:small company, small business, small firm など
・中小企業:small and medium-sized company など
・大企業:big company, large company, major company, big business
また、「親会社」「子会社」を示す表現は、下記のとおりです。
・親会社:parent company, parent corporation, proprietary company
※holding, holding company(持株会社)
・子会社:subsidiary, subsidiary company
なお、法人格をもつ株式会社には、corporationを使うことが多いです(特に米国)。その他、会社を表す単語としては、firm
やenterpriseなどがあります。
mustは「~しなければならない」という強制の意味の助動詞。have toも同じような意味です。ここでは、否定のnotが後ろにあるので「~してはならない」となります。
また、「~すべきである」と言う場合は、shouldを使います。ought to も同様の意味です。
had
better「~した方がよい」も義務にかかわる助動詞ですが、その強度は、must(have
to)>had better>should(ought to)という序列になります。
ちなみにhad better は、日本語ではやや弱い感じがするかもしれませんが、英語では「~した方がよい(さもないと困るぞ)」という強いニュアンスがあるので要注意です。
brace themselves for ~で「~に備える」
braceは、「留め金・かすがい・備え」あるいは「元気づける・補強する・強化する」などの意味です。
oneself(ここではthemselves)は「自分自身」という意味ですから、直訳すると「自分自身を強化する」となります。
その他にも「強化する・増進する・支持する」などの英語表現は、bolster, brace, buttress, beef up, prop up, ramp up, ratchet up,
shore up, step up, reinforceなどがあります。
「備える」を示す表現として、lay upがあります。これは「蓄える・(厄介なものを)背負い込む」などの意味です。
・lay up for(=against) a rainy day.(雨の日に備えて蓄えておきなさい)
・Providing is preventing.(備えることは防ぐこと)
どちらも「備えあれば憂いなし」の意味です。
なお、「万一に備えて」を意味する表現として、just in case やprovide against~があります。
例)I have some money, just in case. 「万一に備えて、私はお金を持っています」
The
company should provide against an emergency.「その会社は万一の緊急事態に備えるべきだ」
②the contingency of war
in the region:その地域での戦争による不測の事態に
contingency
は「不測の事態・偶発性」。
ちなみに経営学では「コンティンジェンシー理論(Contingency theory)」という理論があります。
T.
バーンズ(Burns)やG.M. ストーカー(Stalker)などが提唱した理論で、企業経営では、環境への適応を重視すべきという考え方に基づいたものです。企業では、常に不測の事態が起きることを想定しているわけですね。なお、「緊急事態」という場合には、emergencyが使われます。
warは「戦い・戦争」という意味でよく知られた表現です。
例)wage a war of attrition「消耗戦を繰り広げる」
All
is fair in love and war.「恋愛と戦争では何でもアリだ」
regionは「地域・領域」。類似表現にarea, districtがあります。
「地域の」はregionalです。
ちなみに、regionalやlocalは、医学用語で「局所」という意味もあります。
例) regional(local) anesthesia(局所麻酔)
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