2015年5月25日月曜日

「~に備える」って英語でなんて言う?

※~に備える  brace oneself for

【例文】
Japanese companies must brace themselves for the contingency of war in the region.
日本企業は、その地域での戦争による不測の事態に備えなければならない。

【ネイティブスピーカーの発音】

【だいじな表現】
brace 留め金 かすがい 備え 元気づける 補強する
contingency 不測の事態

【かいせつ】
Japanese companies must brace themselves for ~:日本企業は、~に備えなければならない

Japanese companiescompanyは「日本企業」。
companyは、「会社」を意味するポピュラーな表現で、規模や内容を問わず使える単語です。
会社の規模を明確に示す場合は、次のようになります。
・小企業:small company, small business, small firm など
・中小企業:small and medium-sized company など
・大企業:big company, large company, major company, big business

また、「親会社」「子会社」を示す表現は、下記のとおりです。
・親会社:parent company, parent corporation, proprietary company
  ※holding,  holding company(持株会社)
・子会社:subsidiary, subsidiary company

なお、法人格をもつ株式会社には、corporationを使うことが多いです(特に米国)。その他、会社を表す単語としては、firm enterpriseなどがあります。

mustは「~しなければならない」という強制の意味の助動詞。have toも同じような意味です。ここでは、否定のnotが後ろにあるので「~してはならない」となります。

また、「~すべきである」と言う場合は、shouldを使います。ought to も同様の意味です。
had better「~した方がよい」も義務にかかわる助動詞ですが、その強度は、must(have to)>had better>should(ought to)という序列になります。

ちなみにhad better は、日本語ではやや弱い感じがするかもしれませんが、英語では「~した方がよい(さもないと困るぞ)」という強いニュアンスがあるので要注意です。


brace themselves for で「~に備える」
braceは、「留め金・かすがい・備え」あるいは「元気づける・補強する・強化する」などの意味です。
oneself(ここではthemselves)は「自分自身」という意味ですから、直訳すると「自分自身を強化する」となります。

その他にも「強化する・増進する・支持する」などの英語表現は、bolster, brace, buttress, beef up, prop up, ramp up, ratchet up, shore up, step up, reinforceなどがあります。

「備える」を示す表現として、lay upがあります。これは「蓄える・(厄介なものを)背負い込む」などの意味です。
lay up for(=against) a rainy day.(雨の日に備えて蓄えておきなさい)
Providing is preventing.(備えることは防ぐこと)
どちらも「備えあれば憂いなし」の意味です。

なお、「万一に備えて」を意味する表現として、just in case provide against~があります。
例)I have some money, just in case. 「万一に備えて、私はお金を持っています」
The company should provide against an emergency.「その会社は万一の緊急事態に備えるべきだ」


the contingency of war in the region:その地域での戦争による不測の事態に

contingency は「不測の事態・偶発性」。
ちなみに経営学では「コンティンジェンシー理論(Contingency theory)」という理論があります。
T. バーンズ(Burns)G.M. ストーカー(Stalker)などが提唱した理論で、企業経営では、環境への適応を重視すべきという考え方に基づいたものです。企業では、常に不測の事態が起きることを想定しているわけですね。なお、「緊急事態」という場合には、emergencyが使われます。

warは「戦い・戦争」という意味でよく知られた表現です。
例)wage a war of attrition「消耗戦を繰り広げる」
All is fair in love and war.「恋愛と戦争では何でもアリだ」

regionは「地域・領域」。類似表現にarea, districtがあります。

「地域の」はregionalです。
ちなみに、regionallocalは、医学用語で「局所」という意味もあります。
例) regional(local) anesthesia(局所麻酔)


Thank you.

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