2015年4月13日月曜日

「囲い込む」って英語でなんて言う?

※ 囲い込む corral

【例文】
Corralling customers with SIM locks narrows the range of customers’ choices.
SIM ロックによる囲い込みは、顧客の選択の幅を狭める、

【ネイティブスピーカーの発音】
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【だいじな表現】
SIMsubscriber identity module:加入者識別モジュール
lock:鍵をかけること・制約を設けること
narrow:狭い・狭める
range of choices:選択の幅

【かいせつ】
① Corralling customers with SIM locksSIM ロックによる囲い込みは、
corrallingcorral「囲い込む」にingが付いて名詞化したかたちで、「囲い込むこと」つまり「囲い込み」のことです。

encloseも「包囲する・囲い込む」の意味です。領主や地主が未開墾地や共有地を垣根や塀で囲い込み、私有地としたことをenclosure(エンクロージャー・囲い込み)と言います。中世から近代にかけて、主にイギリスで行われました。

ちなみにcorralに綴りが似た単語にcoralがありますが、これは「サンゴ」のことです(サンゴ礁はcoral reef)。またcorralの発音は[kərǽl]と後ろにアクセントが来るのに対し、coral[kɔ́(ː)rəl]と初めの音にアクセントが来ます。

customerは、顧客一般を示す表現です。
ちなみに、CScustomer satisfaction)は、「顧客満足」という意味です。 

「客」については、日本語では店の客も乗客も「客」と呼ばれることが多いのに対して、英語では、それぞれ別の表現を用いて明確に区別するのが普通です。
client(依頼客)、consumer(消費者) customer(顧客)lodger(宿泊客、下宿人)passenger(乗客)visitor(=caller:訪問客)などです。
それから、見込み客は、potential customer, prospectiveなどと言います。

また、招待客と言う場合はguest、反対にもてなす側は、host(主人)またはhostess(女主人)と言います。

SIMとは、subscriber identity moduleの略で、「加入者識別モジュール」のことです。携帯電話に差し込んで使うSIMカードには、小型のICカードで、電話番号など、利用者を識別するための情報が記録されています。

本来は、SIMカードを携帯電話に差し込めば通信ができるはずですが、一般には、SIM lockSIMロック」がかけられていて、例えばソフトバンクから受け取ったSIMカードをNTTドコモの携帯電話に差し込んでも使うことができません。

lockは、「鍵をかけること」という意味がよく知られていますが、「制約を設けること」という場合も使います。つまり、SIMロックによって、加入者は使える携帯電話が制約されているというわけです。

ところで、lock と発音が似た言葉に、rockがありますね。これは「岩」という意味ですが、動詞で「揺らす」という意味もあります。rocking chairを思い浮かべるとイメージしやすいかもですね。ちなみに、音楽のロックは、rock 'n' rollですので、間違えないように気を付けてくださいね。


② narrows the range of customers’ choices:顧客の選択の幅を狭める

narrowは「狭い・狭める」。反対に「広い」はbroad, extensive, wideなどと言います。また、「広める」という場合はbroaden, expand, extendなどの表現があります。

range of choices は、「選択の幅」。

rangeは「幅・範囲」などの意味です。
ちなみに、(電子)レンジは、microwave ovenと言うので、注意してくださいね。

choiceは、「選択」。
例えば「苦渋の選択」は、an agonizing choice, a wrenching choiceと言います。(ちなみに「苦渋の決断」は、an agonizing decision)。

choose「選ぶ」の名詞形です。choiceの類似表現には、optionselection(selectの名詞形)などがあります。
なお、「選択肢」という場合には、 alternativesとか、optionを使うのが一般的です。


See you(^^)/~~

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