※ 〜に指導力を発揮する lead
the way in 〜
【例文】
The CEO should lead the
way in calibrating the divided views on the long-overdue issue, instead of
turning a blind eye to them.
CEOは長年の懸案となっているその問題についての見解の齟齬を無視するのではなく、調整することに指導力を発揮すべきだ。
【だいじな表現】
CEO(Chief Executive
Officer)最高経営責任者
lead the way in 〜に指導力を発揮する
calibrate 調整する
divided views 見解の齟齬 見解の相違
long-overdue 延び延びになっている
turn a blind eye to〜 ~を無視する
【ネイティブスピーカーの発音】
【かいせつ】
① The CEO should lead the way in
calibrating the divided views on the long-overdue issue:CEOは長年の懸案となっているその問題についての見解の齟齬を調整することに指導力を発揮すべきだ
CEOは、Chief Executive Officerの略で、「最高経営責任者」のことです。
日本の「社長」や「代表取締役」などと同じような意味合いで使われます。
企業の役員は、アメリカの影響もあり、責任分担を明確にするため、「最高~責任者(Chief ~ Officer)」という肩書で呼ぶ企業が増えています。
ほかにも企業の役職者を示すときには、アルファベット3つを組み合わせた略号が使われることが多いので、表にまとめておきます。参考までに表にまとめました(↓)。
lead the way in 〜は「~に指導力を発揮する」。lead
the wayはもともと「案内する・導く」などの意味です。lead the way to~は「~に導く」ことを表します。
このようにleadは、人を先導したり、導くといった意味合いで使われることが多いです。日本語でも「リードする」と言うことがありますね。
それから、leadの過去形、過去分詞形はともにledと言います。leadedなどとしないようにしましょう。
ちなみに「~にリーダーシップを発揮する」はtake the lead in〜です。
なお「リーダーシップ」自体はleadershipと綴ります。これは「指導者の職務・統率力」などの意味です。
leaderは、lead(導く)人、つまり「リーダー・指導者」などの意味です。
leaderには「(顧客などを)導くもの」という意味があることから、「目玉商品(loss leader)」の意味で使われることもあります。
また、余談ですが、金属の「鉛」もleadと同じ綴りです。
なお、leadershipと綴りがよく似た言葉にreadershipがあります。これは、「読者層・読者数」という意味です。
calibrateは「調整する」。
ここでは、前置詞inの後に続くため、calibratingと名詞形になっています。
ほかに意見対立などを「調整する」ことを示す英語表現には、adjust, arrange, coordinateなどがあります。また「微調整」はfine
tuningなどといいます。
divided viewsは「見解の齟齬・見解の相違」。dividedは「分かれた・分離した」という意味です。文字通り「見解が分かれた」状態にあるわけです。conflict of viewsという表現もあります。
なお、衆議院(House of
Representatives)で与党が過半数をとっているのに、参議院(House of
Councilors)では過半数に達していない状態を「ねじれ国会」と言いますが、英語では、the
divided Dietと表現しますよ。
また、「見解」を示す英語表現には、viewのほかにもopinionがあります。また「(専門家の)見解や知識」はexpertiseと言います。
なお、「意見の隔たり」や「見解の相違」をgulf(湾)と表現することもあるので覚えておきましょう。
例文)The gulf between
the two parties on the issue widen.
その問題に対する両党の見解の相違は広がった。
long-overdueは「延び延びになっている・長年の懸案だった」などの意味です。
ちなみに「長年の懸案」はlong-pending(long-standing)
issueです。
「問題」を表す英語表現には、issue,
problemなどがあります。
ちなみに、解決の道筋が見つからないような「難問」「謎=enigma」は、conundrumと言います。
なお、hot potatoも「厄介な問題・難題」という意味です! 焼きたての芋って熱くて扱いにくいですからね(笑)
同様の意味の表現としてa hard
(tough)nut to crackもあります。nutは「木の実」、crackは、「割れる・ヒビが入る」などの意味です。解決しにくい問題を割れにくいナッツにたとえているわけです。
② instead of turning a blind eye to them:(見解の齟齬を)無視するのではなく
instead of~は、もともと「~の代わりに」という意味です。
例えば、I drink coffee
instead of tea. は「紅茶の代わりにコーヒーを飲む」です。ということは「紅茶ではなくコーヒーを飲む」のと同じですので、ここでは「~ではなく」という訳になっています。
turn a blind eye to〜は「~を無視する・見て見ぬふりをする」。blind
eyeの代わりにdeaf earを使ってturn a deaf
ear to~は「~に耳を貸さない」となります。「無視する」の類似表現と言えます。
反対に「目を向ける」は、direct
one's attention(to), turn one's
eyes(to)などが使われます。
「~を直視する」という場合は、face
up to~とか、look ~in the faceなどがよく使われますよ。