※ 散々な目に遭う(非常に苦労する) face a grueling challenge
CMOは、ライバル会社の製品の新規市場参入を阻止するのに大変な苦労をした。
【だいじな表現】
CMO(Chief
Marketing Officer)最高マーケティング責任者thwart 阻止する
new entry 新規参入
【ネイティブスピーカーの発音】
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【かいせつ】
① The CMO faced a grueling
challenge in thwarting ~:CMOは、~を阻止するのに大変な苦労をしたCMOは、Chief Marketing Officerの略で、「最高マーケティング責任者」です。
企業の役員は、アメリカの影響もあり、責任分担を明確にするため、「最高~責任者(Chief ~ Officer)」という肩書で呼ぶ企業が増えています。
ほかにも企業の役職者を示すときには、アルファベット3つを組み合わせた略号が使われることが多いので、表にまとめておきますね。
↓ ↓ ↓ ↓faceは「直面する」、gruelingは「非常に骨の折れる」という意味です。
challengeは、「挑戦」の意味がよく知られていますが、ここでは「課題」の意味のほうが近いです。taskも同じような意味で使えます。
その他、「課題」にまつわる英語表現については【おまけ】でまとめていますのでご覧ください。
また「散々な目に遭う」に似た表現である「辛酸をなめる」はgo through a lot of hardshipsと言います。
さらに、「辛い努力をする」という意味の「骨を折る」は、take pains とも表現できるんですよ。
thwartは「阻止する」。stave off〜も、同じく「~を阻止する・食い止める」など、何かを未然に防ぐことを意味します。
ちなみに、block, deter, forestall, intercept, interrupt, preventなどにも同じような意味があります。cf. nuclear deterrent force「核抑止力」
preventive medicine 「予防医学」
② new entry of the competitors' products into the marketplace:ライバル会社の製品の新規市場参入
new
entryは「新規参入」。entryはenter(参入する)の名詞形です。ちなみに「参入障壁」は、barrier to entryです。
後ろにinto marketplaceが続いているので、直訳すると「市場への新規参入」となります。competitor’s productsは、「ライバル会社の製品」です。
competitorは、「競争相手」という意味ですが、ここでは「ライバル会社」という意味です。rival という表現もありますが、「ライバル企業」という場合には、rivalよりもcompetitor という表現のほうが一般的に用いられています。また、competitor
の対立概念として、complementor(協力企業、補完企業)があります。
competitorが存在するということは、そこにcompetition(競争)が起きているわけです。ビジネスでは、様々な競争があります。例えば、グローバル競争はglobal competition。最近では、迅速性(agility)を追求するagile competition(アジル・コンペティション)も見られます。
なお、cut throat competitionと言えば「破滅的競争」、またworkable
competitionと言えば、「有効競争(完全競争状態ではなくても、実質的に一定の競争が行われている状況)」となります。
【おまけ】
「喫緊の(急いで解決すべき)課題」は、vital(urgent) challenge(task)と表現できます。厄介な難題を表すには、hot potatoという面白い表現もありますよ。
確かに焼きたての芋は扱いにくいですよね(笑)
なお、「学校の課題(宿題)」は、assignment、会議等の「議題」は、agendaなどを使います。
また「懸案」はpending issue(problem)、「長年の懸案」なら、long-overdue
(-pending, -standing) issue(problem)などが用いられます。