※ 八百長: match-fixing
【例文】
As the suspicions of match-fixing swirling around the coach could have a
negative impact on the team, the JFA sacked him.
その監督に巻き起こっている八百長疑惑がチームにマイナスの影響を与えかねないので、JFAは彼を解任した。
【だいじな表現】
suspicion: 疑惑
coach: コーチ・監督
JFA: Japan Football Association 日本サッカー協会
【ネイティブスピーカーの発音】
【かいせつ】
① As the suspicions of
match-fixing swirling around the coach could have a negative impact on the team,
: その監督に巻き起こっている八百長疑惑がチームにマイナスの影響を与えかねないので、
suspicion(s)は「疑い・疑惑」。動詞はsuspect(疑う)、形容詞はsuspicious(怪しい)です。
※ suspectについては【おまけ】もご覧くださいね。
match-fixingは「八百長」。matchは試合のことです。fixingは、「固定」や「修理」などを指すことも多いですが、ここでは「不正」を行うことを指します。
例)price-fixing:(業者等による)価格操作
swirling around~は「~を取り巻く、~を巡る」などの意味です。swirlingは動詞swirl(渦巻く、ぐるぐる巻く)の形容詞形です。
coach は、スポーツや勉強などを指導する人のことで「コーチ、指導者」などと訳します。
例)batting coach:打撃コーチ・バッティングコーチ
なお、サッカーの監督の場合はcoachを使うことが多いですが、野球の監督は一般にmanagerが使われます。
couldは、ここでは助動詞canの過去形としてではなく、推量や可能性を表すものです。
impactは、「衝撃・衝突」などの意味でも使われますが、ここでは「影響」の意味です。effect, influenceなども「影響」のことです。
ちなみに、「具体的な影響(なりゆき)」は、ramificationです。
「なりゆき・結末・影響」は、consequence という表現があります。
なお、「心身への影響」という意味では、affection(「愛情」「疾病」「感動」等の意味もある)が使われることがあります。
negative impactは、マイナスの影響や悪影響のことです。adverse impact,
negative impact, ill effect なども同じ意味で使われます。
反対にプラスの影響や好影響は、favorable impact, positive
impact, good effectなどがあります。
② JFA sacked him.:JFAは彼を解任した。
JFAはJapan Football
Associationの略で「日本サッカー協会」。ちなみにワールドカップ(the World Cup)の主催者としても有名なFIFAは、フランス語名のFederation Internationale de Football Associationの略で「国際サッカー連盟」のことです。
sackは、「袋に入れる、略奪する」などの意味で使われることもありますが、ここでは「(人を)首にする・解雇する」という意味です。
fireや give+人+the bootも、同じく「首にする」という意味で使われます。
【おまけ】
suspicionの動詞、suspectは、名詞で使うこともあります。その場合の意味は「容疑者(ようぎしゃ)・注意人物」です。なお、日本語の「容疑者」という言葉は一般的な表現であり、刑法上は「被疑者(ひぎしゃ)」という用語が使われます。
ちなみに、「犯人」に関係する表現には、次のものがあります。
criminal(culprit) 犯罪者 prisoner 囚人(convict=con) inmate(在監者)
death-row convict 死刑囚
perpetrator 実行犯 ↔ instigator 教唆犯
accomplice
共犯者 cf. cohort(歩兵隊、仲間、相棒、共犯者)
それから、suspectによく似た単語にdoubt 「疑い」やquestion「疑問」があります。doubtの形容詞はdoubtful「疑わしい」、動詞はdoubt「疑う」で、questionの形容詞はquestionable「疑わしい、疑問に思う」、動詞はquestion「疑う、質問する」です。ちょっと紛らわしいですが、一緒に覚えておきましょう。
なお、suspect もdoubt
も共に「疑う」という意味の単語ですが、そのニュアンスは大きく異なるので注意が必要です。
suspect が「(肯定的に)疑う」時に使われるのに対して、doubt は「(否定的に)疑う」という時に使われるのです。
(例文)
I suspect he knew the situation.
私は彼がその状況を知っていたのではないかと疑っている。(私は彼がその状況を知っていたのではないかと思っている)
I doubt if he knew the situation.
私は彼がその状況を知っていたかどうか疑っている。(私は彼がその状況を知らなかったのではないかと思っている)
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