※ 綱渡りをする おぼつかなくなるwalk on a
tightrope
【例文】
Utilities may walk
on a tightrope regarding power supply and may not be able to stave
off massive blackouts.
電力会社は電力供給がおぼつかなくなり、大規模の停電を食い止められなくなるかもしれない。
【だいじな表現】
stave off〜を阻止する 食い止める
massive 大規模な
blackout 停電=outage
【ネイティブスピーカーの発音】
【かいせつ】
① Utilities may walk on
a tightrope regarding power supply:電力会社は電力供給がおぼつかなくなる(かもしれない)
utilityは、もともと実用性や効用の意味で使われますが、電気・ガス・水道という意味もあります。ここでは、電気・ガス・水道などの公共事業を指しますので、「電力会社」と訳しています。
walk on a tightrope は、「綱渡りをする・おぼつかなくなる・危ない橋を渡る」などの意味です。ここでは「~だろう・~かもしれない」という推量を示す助動詞mayが前にありますので、「おぼつかなくなるかもしれない」という意味になります。
tightropeは、綱渡りで使う綱のことです。
「非常に危うい・ひっ迫している」という場合は、as shaky as a
tightropeという表現があります。shakyはshake(揺れる)の形容詞形で、ぐらぐら揺れて危なっかしい様子のことです。
tightropeを「危ない」と訳すのは、綱の上ではうまくバランスが取れないからというわけです。
ちなみに「バランスが取れていない・偏った」という意味の英語表現にlopsidedがあります。これは「一方的な」という意味でも使われます。
例)lopsided game(一方的なゲーム)
なお、lopeは「大股で走る」という意味です。日本語で言うロープ(rope)とは異なりますので要注意ですね。
powerは「電力」、power supplyは「電力供給」です。
supply(供給)⇔demand(需要) cf. tight supply-demand balance(需給の逼迫:じゅきゅうのひっぱく)
② and may not be able
to stave off massive blackouts:そして大規模の停電を食い止められなくなるかもしれない
may not~はmayの否定形で「~しなくなるかもしれない」。ここではmay
notの後に、「be able to stave off(食い止めることができる)」が続いていますので「食い止めることができなくなるかもしれない」となります。
be able to~は「~できる」の意味です。助動詞canやbe capable of~なども「~できる」という意味で使われます。
stave off〜は「~を阻止する・食い止める」で、何かを未然に防ぐことです。forestall, preventにも同様の意味がありますよ。cf.
preventive medicine 「予防医学」
massiveは「大規模な」。majorやlarge-scaleも同じような意味で使われることがあります。なお、「小規模な」を表す場合には、minor やsmall-scaleが使われます。
ところで、major scale は「長音階」、minor scale は、「短音階」を表す場合があるので注意しましょう。
blackoutは「停電」。outageも同じ意味です。
outageに綴りが似た単語にoutrageがあります。これは「暴力・暴行・激憤」という意味です。
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