※ ~の重大性を真剣に受け止める take the gravity of ~ seriously
【例文】
Now that the issue has
swelled to serious proportions, the company should take the gravity of the
scandal seriously.
問題が深刻化した以上、その会社は不祥事の重大性を真剣に受け止めるべきだ。
【だいじな表現】
now that~:~する以上、 ~するからには
swell to serious
proportions 深刻化する
【ネイティブスピーカーの発音】
【かいせつ】
① Now
that the issue has swelled to serious proportions:問題が深刻化した以上
Now that~は「~する以上、~するからには」という意味です。
issueは「問題」。problem,
questionなども同じく「問題」の英語表現です。
ちなみに、解決の道筋が見つからないような「難問」「謎=enigma」は、conundrumと言います。
それから、hot potatoも「厄介な問題・難題」という意味です! 焼きたての芋って熱くて扱いにくいですからね(笑)
同様の意味の表現として、a hard
(tough)nut to crackもあります。nutは「木の実」、crackは、「割れる・ヒビが入る」などの意味です。解決しにくい問題を割れにくいナッツにたとえているわけです。
swell to~はもともと「膨張する」という意味ですが、ここでは「~に達する」です。「膨張する」については【おまけ】をご覧下さい。
swell to serious proportionsは「深刻化する・重大化する」。assume
serious proportionsも同じような意味です。
seriousは、「深刻な、まじめな、本気の」。病気や問題などが重いことを表すときにも使われます。
例)serious arrhythmia(重篤な不整脈)
serious affair(重大事件)
ほかに「深刻な」という意味の表現には、critical, heavy, severe, soberingなどがあります。なおseriousと綴りが似た単語にseriesがあります。これは、「連続、シリーズ」のことです。
proportionは、もともと「割合」「比率」「つり合い」などの意味です。スタイルが良い人のことを「プロポーションがとれている」と言ったりしますね。
ただし、proportionsと複数形で使うときには、「大きさ」や「重要度」を示します。
② the company should
take the gravity of the scandal seriously:その会社は不祥事の重大性を真剣に受け止めるべきだ
companyは「会社」を意味するポピュラーな表現で規模や内容を問わず使える単語です。
会社の規模を明確に示す場合は、次のようになります。
・小企業:small
company, small business, small firm など
・中小企業:small
and medium-sized company など
・大企業:big
company, large company, major company など
なお、法人格をもつ株式会社には、corporationを使うことが多いです(特に米国)。その他、会社を表す単語としては、firm
やenterpriseなどがあります。
shouldは義務を示す助動詞で「~すべきである」という意味です。ought
to も同様の意味で使われます。
must(have to)「~しなければならない」、had better「~した方がよい」も義務にかかわる助動詞ですが、その強度は、must(have
to)>had better>should(ought to)という序列になります。
なおhad
better は、日本語ではやや弱い感じがするかもしれませんが、英語では「~した方がよい(さもないと困るぞ)」という強いニュアンスがあるので要注意です。
gravityはもともと地球の「引力」や「重力」の意味です。重力がかかることを「Gがかかる」と言うことがありますね。
ただし、ここでは「重要性・重大性」という意味ですので、the gravity of the scandalで「不祥事の重大性」となります。
「重要性・重大性」という意味の表現には、importanceやsignificanceなどがあります。
また、「重要な」と言う場合は、gravityの形容詞形のgraveやimportant, key,
significantなどが使えます。
それから、中心的な役割を果たすほど重要なという場合には pivotal(枢要な)、生命にかかわるような重要性を示す場合はvital、必須条件として重要なという場合はessentialがよく使われますよ。
scandalは「不祥事・スキャンダル」です。「企業不祥事」は、corporate
scandalと表現することもできます。
seriouslyは、先ほど出てきたseriousの副詞形で「深刻に・まじめに」などの意味です。
【おまけ】
「膨張する」という意味の表現には、balloonがあります。
例)Japan’s trade deficit will balloon.(日本の貿易赤字は膨らむだろう)。
なお、「(加速度的に)膨らむ」という意味の動詞として、snowballがあります。
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