2015年1月12日月曜日

「念頭に置いて」って英語でなんて言う?

  〜を念頭に置いて  within mind

【例文】
With the law in mind, many companies are planning to enter the market.
その法律を念頭に置いて、多くの企業がその市場に参入する計画を立てている。

【だいじな表現】
enter 参入する


【かいせつ】
① With the law in mind:その法律を念頭に置いて

mindは心や精神を表すポピュラーな表現です。
with ~ in mindは、「~を考慮に入れて・考慮して」などの意味です。mindは心や精神、意識などを表す言葉ですので「心に入れておく(留めておく)」といった感じでしょうか。
直接的に「心に留める」と言いたい場合は、take to heartという表現もあります。

また、「心に銘記する」という表現には、
engrave on one's heart
keep etched on one's mind
bear(keep) in mind
などがあります。

ところで、mindheartも日本語では「心」と訳せますが、厳密に訳し分けるなら、mind=理性的な心、heart=感性的な心と言えます。
実際、ネイティブスピーカーは、mindというときには頭に、heartというときには胸に手を当てることが多いです。


② many companies are planning to enter the market:多くの企業がその市場に参入する計画を立てている

companyは、「会社」を意味するポピュラーな表現です。companyについては【おまけ】にまとめています。

plan toは、「~する計画を立てている・~(すること)を計画している・~するつもりである」などの意味です。
ここでは、be+~ingと現在進行形になっていますので、厳密に訳すと「計画を立てているところである」となりますが、冗長になるので「~計画を立てている」としています。

enterは、「入る・参加する」という意味です。
コンピューターでデータを「入力する」というときも、enterを使われています。
類義語としては、input があります。なお、inputの反意語はoutputですが、enter の反意語としては、exit(退出する)やdelete(削除する)などが考えられます。
ちなみに「参入障壁」は英語でbarrier to entry です。

marketは、「市場」の意味です。
market shareは「市場シェア・市場占有率」、marketerは「マーケティング担当者・マーケター」の意味です。


【おまけ】
companyは「会社」を意味するポピュラーな表現で規模や内容を問わず使える単語です。

会社の規模を明確に示す場合は、次のようになります。
・小企業:small company, small business, small firm など
・中小企業:small and medium-sized company など
・大企業:big company, large company, major company など

なお、法人格をもつ株式会社には、corporationを使うことが多いです(特に米国)。その他、会社を表す単語としては、firm enterpriseなどがあります。

See you(^^)/~~


ためになったらシェアを!

人気ブログランキングへ

======================
本気で実務翻訳家を目指す人に耳より情報!

   ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 























宮崎哲也著
『はじめての「マクロ・ミクロ経済学」1年生』
明日香出版社