年末年始のため、12月27日~1月5日までお休みします。
来年は1月6日から開始します。みなさん良いお年を!
※ ~から脱け出せないまま remain mired in ~
【例文】
As
the U.S. economy remained mired in the doldrums, the FED purchased $40 billion
of MBS, under QE3.
米経済が低迷から脱け出せないままだったので、FEDはQE3のもとで、400億ドルのMBSを購入した。
【だいじな表現】
doldrums
停滞 低迷
FED:連邦準備制度(Federal Reserve System)の通称
QE3:a third round of quantitative easing (量的緩和策
第三弾)
MBS:mortgage-backed securities(住宅ローン担保証券)
【ネイティブスピーカーの発音】
【かいせつ】
① As the U.S. economy remained mired in the
doldrums:米経済が低迷から脱け出せないままだったので
asは、ここでは「~ので」という意味の接続詞です。sinceも「~ので」という意味です。
U.S.は、United Statesの略で、「アメリカ合衆国・米国」という意味ですが、ここでは「米国の」という意味ですので、「米(国)経済」となります。特定の国や地域の経済や社会を指す場合は、定冠詞(the)が付きます。
例)the
European economy(欧州経済・ヨーロッパ経済)
the Japanese economy(日本経済)
また、単に「経済」という場合は、economyで、「経済の・経済的な」と言う場合はeconomic、「経済学」と言うときには、economicsとなります。
remain mired in~で「~から抜け出せない・依然として~のまま」という意味です。remainは、「~のままでいる・残存する」などの意味で、mireは「ぬかるみにはまる・窮地に陥る」などの意味です。
doldrumsは「停滞・低迷」。赤道の無風状態という意味もあります。ほかに停滞を示す表現には、stagnation, standstillなどがあります。
ちなみに、物価が上昇して経済が停滞することは、スタグフレーション(stagflation)と言いますが、これは、停滞を意味するstagnationと物価上昇を意味するinflationを組み合わせた造語です。
ところでinflationには、他にも兄弟がいるんですよ。全部で5兄弟なんです(^^;;
紹介しておきますので一緒に覚えてあげてくださいね。
② the FED purchased $40 billion of MBS, under QE3:FEDはQE3(量的緩和策第3弾)のもとで、400億ドルのMBSを購入した
FEDは「連邦準備理事制度」の通称で、米国の中央銀行に当たります。中央銀行とは、その国の一般銀行を取りまとめる役割を持った機関です。日本の中央銀行はもちろん、日本銀行(BOJ:Bank of Japan)ですね。
FEDの正式名称はFederal Reserve Systemで略すとFRSとなるのですが、Federalを縮めて、FEDとニックネーム的に呼ばれることもあるのです。それは、日本銀行が「日銀」と呼ばれるのと同じですね。
もちろん、日本や米国だけではなく、世界の各地に中央銀行は存在しています。以下、簡単にまとめましたので、参考にしてください。
purchaseは、「購入する・買う」。buyも同じような意味です。
billionは「10億」。ここでは40billionだから400億です。ちなみにmillionは100万、trillionは「1兆」です。特にmillionとbillionは混同しやすいので注意しましょうね。400億ドルというと、その時の為替レートによっても違うのですが、例えば1ドル=100円の時ならば、4兆円となります。
MBSはmortgage-backed securitiesの略で「住宅ローン担保証券」です。これは、住宅ローンからの元利返済金の裏付け(担保)として発行される証券のことです。
QE3(a third round of quantitative easing)は「量的緩和策 第3弾」です。
米国では、リーマンショック(2008年)をきっかけとして世界金融危機が発生し、それに対応するために、米国当局は量的緩和策を採りました。量的緩和策とは、簡単に言えば、景気回復に向けて、金融市場に大量に資金供給を行うことです。そのため、中央銀行が国債や証券などを買い入れることになります。
米国では、リーマンショック(2008年)をきっかけとして世界金融危機が発生し、それに対応するために、米国当局は量的緩和策を採りました。量的緩和策とは、簡単に言えば、景気回復に向けて、金融市場に大量に資金供給を行うことです。そのため、中央銀行が国債や証券などを買い入れることになります。
第1回目(QE1)は2008年に、第2回目(QE2)は2010年に、そして第3回目(QE3)は、2012年にFOMC(米連邦公開市場委員会)で決定されました。
QE3では、FRBがMBSを月額400億ドルのペースで雇用回復の効果が見込めるまで継続して購入することを決定しました。
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