2014年12月22日月曜日

「~につけ込む」って英語でなんて言う?

※ ~につけ込む    cozy up to

【例文】
As we have cozied up to the junta-ruled country, the competitor is stewing over the moves.
当社がその軍事国家につけ込んできたので、ライバル会社はそうした動きにやきもきしている。

【だいじな表現】
junta -ruled country  軍事国家
stew over ~にやきもきする 気を揉む

【ネイティブスピーカーの発音】



【かいせつ】
    As we have cozied up to the junta-ruled country:当社がその軍事国家に付け込んできたので
asは、ここでは「~ので」という意味の接続詞です。sinceも「~ので」という意味です。

一般的にweは、「私たち(は)」、usは「私たち(を、に)」と訳しますが、ビジネスの場合は、「当社」「弊社」と訳すことが多いです。また、youを「御社」「貴社」と訳すことも多いです。
cozy up to~で「~に付け込む」。「~にすり寄る、取り入る」などの意味もあります。
ここでは、have 過去分詞(cozied)と「現在完了形」になっていますので、「付け込んできた」となります。

junta-ruled countryは「軍事国家」。garrison stateという表現もあります。
juntaはもともとスペイン語で「軍事政権」という意味です。ruledは「統治された・支配された」という意味です。

    the competitor is stewing over the moves:ライバル会社はそうした動きにやきもきしている

competitorは、「競争相手」という意味ですが、ここでは「ライバル会社」という意味です。rival という表現もありますが、「ライバル企業」という場合には、rivalよりもcompetitor という表現のほうが一般的に用いられています。また、competitor の対立概念として、complementor(協力企業、補完企業)があります。

competitorが存在するということは、そこにcompetition(競争)が起きているわけです。ビジネスでは、様々な競争があります。例えば、グローバル競争はglobal competition。最近では、迅速性(agility)を追求するagile competition(アジル・コンペティション)も見られます。
なお、cut throat competitionと言えば「破滅的競争」、またworkable competitionと言えば、「有効競争(完全競争状態ではなくても、実質的に一定の競争が行われている状況)」となります。

stew over~は「~にやきもきする・気を揉む」。
stewは、肉などをとろ火で煮るという意味です。肉や野菜を煮込んだ料理(シチュー)も、英語ではstewです。
例)beef stew(ビーフシチュー)

ここでは、「be+~ing」という現在進行形になっていますので、厳密に訳すと「やきもきしているところである」となります。

ちなみに、「やきもきする」という意味の英語にhave ants in one’s pantsがあります。これは、アメリカの口語で、直訳するとズボンのなかにアリがいるという意味です。確かにやきもきしますよね。

moveは「動き」という意味です。
「動き」という意味の英語には、motionmovementがあります。
move
が意図的な(目的を果たすための)動きを示すのに対し、単なる動きはmotion、規則的な動き、あるいは政治的、社会的な動きは、movementで表現されることが多いようです。



【まとめとおさらい】


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