2014年12月23日火曜日

「賞賛に値する」って英語でなんて言う?

※ 賞賛に値する   be worthy of praise

【例文】
The fact that the CMO has officially hammered out the goal of expanding the market share of the product is worthy of praise.
CMOがその製品の市場シェアを広げる目標を正式に策定したことは、賞賛に値する。

【だいじな表現】
CMO (Chief Marketing Officer) 最高マーケティング責任者
hammer out ~を作り出す 打ち出す 策定する
market share  市場シェア

【ネイティブスピーカーの発音】



【かいせつ】
① The fact that the CMO has officially hammered outCMOが~を正式に策定したこと

fact thatは、「~という事実」という意味ですが、ここでは特に「事実」であることを強調する必要はないので、「~ということ」と訳しています。

CMOは、Chief Marketing Officerの略で、「最高マーケティング責任者」です。

企業の役員は、アメリカの影響もあり、責任分担を明確にするため、「最高~責任者(Chief ~ Officer)」という肩書で呼ぶ企業が増えています。

ほかにも企業の役職者を示すときには、アルファベット3つを組み合わせた略号が使われることが多いので、表にまとめておきますね。
↓ ↓ ↓ ↓
        

officiallyは「正式に・公式に」。類似表現にdulyformallyがあります。

hammer outは、もともと、ハンマーで金属を叩いて形を作る作業のことで、ここではアイデアや対策などを苦心して打ち出すことを意味します。
ちなみに「ピアノを弾く」という意味もありますよ(→【おまけ】参照)。

なお、対策や案などを苦心して「策定する」「まとめあげる」という意味の表現には、hammer out の他にも、craft, compile, draw up, lay out, map out, put togetherなどがあります。


② the goal of expanding the market share of the product:その製品の市場シェアを広げる目標

goalは、「目標」です。
「目標」とよく混同される言葉に「目的(purpose)」があります。
簡単に言うと、目的は、「~したい・なりたい・~になる」というその人の思いや希望、価値観が反映された主観的な意図です。
一方、目標は、目的をさらに具体化したある時点での客観的な到達点であり、数値的な要素が入ることが多いです。
例えば、「会社を発展させる」が目的で、「3年で売上を3倍にする」が目標です。
もっと日常的な例で言うと、「痩せてカッコよくなる」が目的で、「3カ月で3キロ痩せる」というのが目標ということになりますね。

expandは、「広げる・拡大する」。
「拡大する」「広げる」「増やす」という意味では、ほかにbroaden, enhance, enlarge, extendなどの表現があります。

market shareは、「市場シェア」。marketは「市場」の意味で、shareは、「共有・割り当て」という意味がありますが、ここでは「市場占有率」のことです。

productは、「製品」。ほかにarticle, commodity, goods, item, manufactures, merchandise, waresなども使われます。


  is worthy of praise:~は賞賛に値する

worthyは、「尊敬すべき」とか「~に値する」という意味です。
「価値」にちなんだ表現としては、worth, worthy, worthwhileがあります。
worth:価値(名詞)・~の価値がある(形容詞)
worthy:立派な人物(名詞)・尊敬すべき/~の価値がある(形容詞)
worthwhile:価値のある(形容詞) ※名詞形はworthwhileness

praiseは、「賞賛」や褒めることを表します。applauseもほぼ同じ意味の単語です。

ちなみにpraiseに似た綴りの単語にprise(=prize)があります。これは、「ほうび・賞・景品」などの意味です。なお、「賞賛すべき」を表す他の単語としては、praiseworthy, laudableなどがあります。




【おまけ】
hammer outは、ピアノで曲を演奏する表現として使うこともあります。

ピアノは、それぞれの鍵盤に対して弦が張られていて、鍵盤を押す(叩く)と、それに連動したハンマーが弦を叩いて音が出る仕組みになっているため、このような表現を使うのでしょうね。

Upright piano hammers & dampers.jpg
"Upright piano hammers & dampers". Licensed under CC 表示 2.5 via ウィキメディア・コモンズ.

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