2014年10月2日木曜日

「有給休暇」って英語でなんて言う?

【今日のビジネス英語表現】
※ 有給休暇   a paid vacation

【例文】
Many employees with cancer want flexible vacation and temporary leave of absence systems designed to accommodate their medical treatment needs, including paid vacations, shorter working hours and job transfers.
ガンに罹患した多くの従業員は、有給休暇、短時間勤務、配置転換など、治療ニーズに合わせて設計された柔軟な休暇・一時休職制度を望んでいる。

【ネイティブスピーカーの発音】


【だいじな表現】
flexible 柔軟な 
temporary leave of absence systems:一時休暇制度
design:設計する
accommodate ~:~に合わせる
shorter working hours:短時間労働
job transfers:配置転換


【中学英文法によるかいせつ】
この文を分解して、それぞれを訳すと、こんな感じになります(↓)


① employee(s) with cancer は、直訳すると「ガンを持っている従業員」ですが、日本語らしくいうと「ガンに罹患した(ガンを患っている)従業員」です。

wantは、「~を希望する・欲する」という意味のポピュラーな名詞です。


は、wantの目的語、つまりガンに罹患している従業員が望んでいることで、flexible vacation(柔軟な休暇)とtemporary leave of absence systems(一時休職制度)です。

flexibleは、「柔軟な・融通の利く」という意味です。従業員側の裁量(さいりょう)で勤務時間を設定できる制度は、flextime(フレックスタイム)と言います。
ちなみに、現在では広く使われている「曲がるストロー」は、flexible strawと言いますよ。

vacationは、休暇を意味するポピュラーな単語です。「休暇」を意味する表現は、後に出てくるleave of absenceのほか、holidayなどがあります。
例)leave of absence for child care(育児休暇)
休暇に関連した表現として、次の言葉も覚えておきましょう。
off duty 非番、勤務時間外⇔on duty 当番中、勤務時間中 

temporaryは「一時的な」という意味です。類語として、tentative「暫定(ざんてい)的な」があるので、一緒に覚えておくとよいでしょう。

systemは、仕組みや制度を示す表現です。


は、flexible vacationtemporary leave of absence systemsの説明です。

design to accommodate は、直訳すると「~を考慮して設計する」となりますが、ここでは「~に合わせて設計された」と訳しています。

designというと洋服などのデザインをすることを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、それ以外にも「設計する・考案する・計画する」などの意味でもよく使われます。

their medical treatment needsは「彼らの治療ニーズ」で、theirは、具体的にはガンに罹患している従業員を指しています。medical treatmentは、薬物などによる治療や手当のことです。
treatmentだけでも「治療」という意味があります。また、会社などでの待遇や、物事の取り扱いという意味でtreatmentが使われることもあります。

needsは、顧客などの「要求」「必要性」のことで、現在は日本語でもカタカナで「ニーズ」と言うことが多いです。類語として、wants「(具体的な)欲求」があります。マーケティングでは、通例「ニーズやウォンツ」という連語的な形で使われることが多いです。


は、②で述べた休暇や休職制度の具体例を示しています。

includingは、「~を含む」という意味ですが、日本語に訳すときは「~など」とすることが多いです。

paid vacationsは、給与が支払われる休暇つまり「有給休暇」です。
shorter working hoursは、短時間の勤務です。
job transfersは、配置転換です。

今回は、長い文章ではありましたが、andincludingなどを手掛かりにしながら、いくつかのかたまり切り分けてから訳していくと、比較的理解しやすいと思います。

【今日のまとめとおさらい】


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