【今日のビジネス英語表現】
※~に期待をかける pin hopes on~
【例文】
The
large shareholder pins his hopes on the new strategy, which would be a shot in
the arm for sales growth.
その大株主は、売上増大の刺激となりそうなその新戦略に期待をかけている。
【ネイティブスピーカーの発音】
下記の青いマークをクリックすると、ネイティブスピーカーの発音が聞けます。
【だいじな表現】
・large shareholder:大株主
・a shot in the arm for~:~の刺激になる
この文を分解して、それぞれを訳すと、こんな感じになります(↓)
① largeは「大きい」、shareholderは「株主」で、合わせて「大株主」。big shareholder, major shareholderなどと言うときもあります。
大株主とは、ある企業が発行している株式のうち、大量の株式を保有している株主です。
また、大株主の中でも最も多くの株数を保有している株主は「筆頭株主(biggest shareholder, largest shareholder)」と言います。
pin (one’s) hopes on~で、「~に期待をかける、望みを託す」などの意味になります。pinは、もともと布や紙などを留める針状の道具を指します。虫ピン、ヘアピン、安全ピンなどと言いますね。
pinが動詞となると「ピンで留める・押さえつける」などの意味になります。
また、人に期待をかけたり、反対に罪や責任を押し付けるときにもpinを使う場合があります。
例)Bosses must not
pin the blame on their subordinates.
(上司は、部下に責任を押し付けるべきではない)
new strategyは、「新しい戦略」あるいは「新戦略」と訳すこともできます。
strategy(戦略)とよく混同される表現にtactic(戦術)があります。
日本語で見るとよく似ているように感じますが、下記のようにその意味するところは大きく異なるので、注意が必要です。
↓ ↓ ↓ ↓
② whichは関係代名詞で、which以下の節が、前のthe new strategyを修飾(説明)しています。
では、whichの後をみてみましょう。
would は助動詞で、ここでは、「~だろう」という推量を表しています。
助動詞の後には、動詞の原形が続きますので、would beとなっています。
a shot in the arm for~は、「~の刺激になる」という意味です。
shotを名詞として使うときは「発射・弾」あるいはテニスやゴルフなどの「ショット」など様々な意味があります。
あるいは、He drank a shot of whiskey.(彼はウイスキーを一杯やった)と言ったときもshotが使われます。
また、口語で予防接種などの皮下注射という意味もあります。
ですから、a shot in the arm for~は、直訳すると「腕への注射」となりますが、これが転じて、いわゆるカンフル剤のような蘇生策や刺激策を示していると考えられます。
その他、shotを使った熟語には、 a shot in the dark(当てずっぽう)などがあります。
sales growthは、「売上増大」。growthは、成長や増加などを意味します。
・・・というわけで、the new strategy, which would be a shot in the arm for sales growthは、「売上増大の刺激となりそうなその新戦略」となります。
【おまけ】
今日は、大株主が文章の中に登場しました。
それぞれの企業に大株主がいますが、例えば世界的に有名なところでは、「投資の神様」と呼ばれるアメリカのウォーレン・バフェット氏は、アメリカンエクスプレス社の大株主です。
また、和製バフェットと呼ばれる竹田和平氏(竹田製菓代表取締役)は、100社以上の大株主になっています。
【今日のまとめとおさらい】
ためになったらシェアを!