2014年8月20日水曜日

「未来を託す」って英語でなんて言う?

【今日のビジネス英語表現】

※ (Aに)未来を託す    entrust A with future
【例文】
A lot of stockholders apparently entrusted the director with the company's future at the general meeting of stockholders.
多くの株主が、株主総会で会社の未来をその取締役に託したのは明らかだ。

【ネイティブスピーカーの発音】
下記の赤いマークをクリックすると、ネイティブスピーカーの発音が聞けます。


【だいじな表現】
stockholder 株主
director 取締役
the general meeting of stockholders株主総会




【中学英文法によるかいせつ】
 この文を分解して、それぞれを訳すと、こんな感じになります(↓)



stockholdersは、「株主」。
a lot of~は、「多くの~」。many~と同じ意味です。

apparentlyは、「明らかに」。apparent(明らかな)の副詞形です。
なお、stockholderと同じ意味を表す言葉として、shareholderがあります。


② entrust A with Bで「ABを託す(任せる・預ける)」。

directorは、「取締役」。「指導者」という意味でも使われます。
company’s futureは、「会社の未来」。

entrust the director with the company’s futureは、「取締役に会社の未来を託す」となります。


 the general meeting of stockholdersは「株主総会」。

一般に株式会社には、3つの機関[株主総会、取締役会、監査役会]があり、
そのうち会社の大きな方向性を決める最高意思決定機関が、会社のオーナーすなわち株主(stockholder)の集まりである株主総会です。

取締役会(board of director)は、プロとしての経営管理者の実務的な意思決定機関です。

そして、監査役会(board of auditors)は代表取締役(representative director)をはじめ取締役ら(directors)によって適正に経営管理が行われているかをチェックする機関です。

このように、株式会社では、3つの機関が独立しつつ、相互に役割分担をしながら、ある意味ではけん制し合う関係を作り、それが経営に安定感を与えるように工夫されています。

なお、会社のオーナー(株主)は経営の大きな方向性だけを決め、後は経営のプロ(経営者)に任せるべきという考え方を「所有と経営の分離separation of ownership from management)」と言います。バーリー&ミーンズ(米国の法学者Adolphe A. Barle, Jr. と経済学者Gardiner C. Means)が提唱しました。


【今日のまとめとおさらい】


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