2014年8月12日火曜日

「牽引役(けんいんやく)」って英語でなんて言う?

※8月13日~18日までお休みをいただきます。
 また来週お会いしましょう(^^)/~~~

【今日のビジネス英語表現】

※ 牽引役   a driving force

【例文】
The broad expansion in consumer spending served as a major driving force for the jump in GDP.
消費支出の広範な拡大が、GDP急上昇の主な牽引役となった。

【ネイティブスピーカーの発音】
下記の赤いマークをクリックすると、ネイティブスピーカーの発音が聞けます。

【だいじな表現】
consumer spending 消費支出
jump 急上昇
GDP(Gross Domestic Product) 国内総生産

【中学英文法によるかいせつ】
 この文を分解して、それぞれを訳すと、こんな感じになります(↓)
 

broadは、「広範な」、expansionは、「拡大」
拡大という意味の英語表現は、ほかにenlargement, increase, wideningなどがあります。

consumer spendingは、「消費支出」。consumer expenditureも同じ意味です。消費支出とは、食糧費や住居費光熱費など、日常生活に必要な支出です。一方、所得税や住民税などの直接税や社会保険料など、消費が目的ではない支出は非消費支出と言います。
収入から非消費支出を差し引いたものは可処分所得(disposable income)と言います。
また、(企業の)設備投資は、(corporate) capital spendingです。


② serve asは「~(として)の機能を果たす」。
serveは、もともと食事や飲み物を提供することや、人に仕えることなどを意味しますが、ここでは、「役立つ・(目的を)果たす」の意味です。

majorは、「より大きい」「より多い」という意味のほか、「重要な」「主要な」「多数派の」という意味でも使われます。majorの反意語は、 minorで、「より小さい」「より少ない」「取るに足らない」「少数派の」という意味です。
少数民族や少数派の人々のことは、minor を名詞形にして、minority(マイノリティ)と言います。
ところで、大学の「(主)専攻」もmajorと言いますよ。所属する学科の主たる教育課程に沿って体系的に学修する内容は(主)専攻(major)、そして他の特定のテーマについて体系的にまとめられた科目群は副専攻(minor)と呼ばれているのです。
例)What is your major at university?
(大学では何を専攻していますか?)
  My major is economics and minor is mathematics.
  私の専攻は経済学で、副専攻は数学です。

driving forceは、「原動力・推進力」あるいは「立役者」などの意味です。
後に出てくるGDP急上昇を推進する役割を果たしたという意味から、「牽引役」と訳しています。この場合、leading forceと言い換えることも可能です。


③ jumpは、「跳躍・飛躍」という意味のほか、「急上昇」や「大幅な伸び」を示すこともあります。反対に、「急落・暴落」はnosediveと言います。

GDPは、Gross Domestic Productの略で「国内総生産」のことです。
GDPは、国内で生産された商品やサービスなどの金額の合計です。
名目GDPと実質GDPがあります。

名目GDP:単純にその年に生産された財の生産数量に市場価格をかけて、
生産されたものの価値を算出
実質GDP:名目GDPから物価変動の影響を差し引いたもの。

また、GDPは発表される時期によって速報値・改定値・確報値があります。
速報値は、当面出そろっている情報や推計値をもとに発表される数値。
改訂値は、速報値発表の約1ヵ月半後に発表され、速報値の発表後の数値も加味された数値。そして、確報値は、改定値をさらに検討して発表された確定的な数値です。

国民が生産した商品やサービスの総額を示す指標としては、GDPのほかに、GNPGross National Product:国民総生産)があります。ただし、GNPは「国内」ではなく「国民」に着目した指標なので、日本人が海外で稼いだお金も含みます。なお、GNPは、2010年にGNIGross National Income:国民総所得)という呼称に変更されています。


【今日のまとめとおさらい】

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See You(^^)/~~~

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