2014年7月24日木曜日

「根底から揺るがす」って英語でなんて言う?

【今日のビジネス英語表現】
※ 〜を根底から揺るがす: shake to one's very foundation

【例文】
Should such a bad development occur, the company's strategy would be shaken to its very foundation.
そうした悪い展開が生じれば、その会社の戦略は根底から揺るがされるだろう。

【ネイティブスピーカーの発音】
下記の水色のマークをクリックすると、ネイティブスピーカーの発音が聞けます。
【だいじな表現】
development:展開
strategy:戦略

【中学英文法によるかいせつ】
 この文を分解して、それぞれを訳すと、こんな感じになります(↓)



① shouldは助動詞で、普通は、文頭に来る場合は疑問文になるはず・・・ですが、ここでは違う用法で使われています。

実は、この文章の前半部分をきちんと書くと、次のようになります。
If such a bad development should occur, the company’s strategy…
そうです。これは、If+主語+should+動詞の原形という仮定法未来の文章だったのです。この場合、単なるifで始まる文よりも、生じる確率は低いことが念頭に置かれています。
ただし、ifは省略可能で、その場合は、shouldが文頭に来ます。
特に生じる確率が低いことを強調したい場合には、「もし~なら」と訳すょりも、「万一~なら」と訳すほうがよいでしょう。

仮定法とは、Ifで始まり、「もし~なら、」という意味を表します。
※仮定法については【おまけ(↓)】で説明します。

such a(an)で、「そんな・そのような」。
occurは、「発生する・生じる」。偶然に発生する場合に使われることが多いです。happenも同じような意味です。突発的に起きる場合はbreak outなどが使われます。


② companyは「会社」を示す一般的な英語表現です。その他、firm, corporation(法人), enterprise, office(事務所)なども会社を表す単語です。

他に会社に関わる表現としては、次のようなものがあります。
parent company:親会社 ⇆subsidiary:子会社
親会社が持株会社の場合には、holding company あるいはholdingsと言います。

次のような表現も併せて覚えておくと便利です。
headquarters 本社 ⇆ branch 支社
affiliated company:提携会社 group company: グループ会社, related company:関連会社


strategyは「戦略」という意味ですが、似て非なる単語にtactic「戦術」があります。日本語で見るとよく似ているように感じますが、下記のようにその意味するところは大きく異なるので、注意が必要です。



would助動詞で、ここでは、「~だろう」という推量を表しています。

shake to its (very) foundationで「~を根底から揺るがす」。
foundationは、土台や基礎のことです。類似表現にbaseがあります。
foundationは、設立という意味でも使われます。establishmentも「設立」という意味で使われます。

ここでは、be shaken to …と受動態の形になっているので「根底から揺るがされる」となります。受動態とは、「~が、・・・される」という表現で、「be動詞+過去分詞」で表します。


【おまけ】
仮定法には、①仮定法過去、②仮定法過去完了、③仮定法未来などがあります。

①仮定法過去(If+主語+動詞の過去形, 主語+助動詞の過去形+動詞の原形)は、現在の事実と異なることを表します。
 例)If I were an actress, I would perform with the famous actor.
      私が女優だったら、その有名俳優と共演できたのに。
   (女優ではないので、共演はできない)。

②仮定法過去完了(If+主語+過去完了, 主語+助動詞の過去形+have+動詞の過去分詞)は、過去の事実と異なることを表します。
 例)If I had had more money, I would have gone to the United States.
      もっとお金があれば、アメリカに行っていただろう。
   (お金がなかったので、アメリカにはいかなかった)。

③仮定法未来(If+主語+should(would), 主語+助動詞の過去形+動詞の原形)は、確率は低いが未来に起こりうることを想定する場合に用いる用法です。
 例)If I should win the lottery, I would travel around the world. 
 (もし宝くじが当たったら、世界一周旅行をするだろう)。
この場合、先にも述べたように、if を省略して、should を文頭に倒置することも可能です。


【今日のまとめとおさらい】
  


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