【今日のビジネス英語表現】
※ 〜に翻弄される:be tossed about
by 〜
【例文】
Recent developments have brought to the fore the current situation in which the sport businesses are being tossed about by international politics.
最近の展開は、スポーツ事業が国際政治に翻弄されているという現状を明らかにしている。
【ネイティブスピーカーの発音】
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【だいじな表現】
・current situation:現状
・bring to the fore〜:~を表面化するーを明らかにする
・international
politics:国際政治
【中学英文法によるかいせつ】
この文を分解して、それぞれを訳すと、こんな感じになります(↓)
① recentは、「最近の」、developmentは、「展開」。
developmentは、ほかに「発達・発展・進歩・開発」と訳すこともあります。
Research and Development (R&D)と言えば、「研究開発」のことを指します。
bring to the fore ~で、「~を明らかにする」。
ただし、have brought to…と「have+過去分詞」で現在完了形になっていますので「明らかにしている」と訳しています。
類似表現として、bring to
light〜(~を明るみに出す・〜を明らかにする・〜を暴露する)や、come to light (~が明らかになる)があります。
現在完了形には、「完了・結果(~したところだ)」「経験(いままでに~したことがある)」「継続(ある時点から、ず~っとその状態が続いている)」といった用法があります。
例えば、「完了・結果」の場合は、just(ちょうど)やalreadyなどの副詞が使われていたり、「経験」の場合は、ever(かつて、これまでに)、そして「継続」の場合は、for~(~の間)、since~(~以来)などが文に含まれていることが多いです。
ただし、現在完了形は、上のどの用法であっても、過去と現在がつながっていることを示す表現であることに変わりはありません。
なので、過去のある時点を示す単語、例えばyesterday(昨日)やlast week(先週)などと一緒に使うことはできません。
currentは「現在の」、situationは「状態」です。
② in whichは、関係代名詞です。
the current situation in which the sport businesses are being tossed about by
international politics
関係代名詞とは、直前の名詞を修飾(説明)する品詞です。修飾される名詞は「先行詞」と言います。つまり、ここではthe current situationが先行詞です。
実は、今日の英文は、次の二つの文章を関係代名詞でつないだものです。
① Recent
developments have brought to the fore the current
situation.
② The sport
businesses are being tossed about by international politics in the current situation.
このように先行詞の前についている「in」が関係代名詞の前について「in which」となっています。
businessは、「事業」のほか「業界・業種・会社・取引」などの意味があります。
また、「問題・関わり」という意味もあります。
例)It’s not my
business.(私の問題ではない/私には関係ない)。
toss about ~は、もともと「もてあそぶ・翻弄(ほんろう)する・寝返りを打つ」という意味です。
ここでは、be tossed about by~と受動態の形になっているので「~に翻弄される」となります。be at the mercy of〜も同じ意味です。
受動態とは、「~が、・・・される」という表現で、「be動詞+過去分詞」で表します。
また、受動態の後にby~が続く場合、「~」は、行為者を示します。
ここでは、by international policyとなっていますので、「国際政治に翻弄された」となります。
そしてさらに、being tossed
about・・・とbe動詞にingが付いて受動態の進行形となっていますので、「翻弄されている状態にある」わけです。
【今日のまとめとおさらい】
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