日本維新の会やみんなの党は、首相公選制に前向きである。
首相公選制とは、簡単にいえば、一国のリーダーを政治家
ではなく、直接、国民の投票で選ぼうというものである。
ボクは少なくとも、日本のリーダーが強いリーダーシップを
発揮するには、首相公選制の導入も選択肢の一つだと考える。
しかし、読売新聞などの一部マスコミは、首相公選制は人気
投票につながりかねないという理由から否定的なスタンスだ。
ボクはこうした主張には疑問を感じる。
確かに、実力評価を経ない人気投票はダメだが、実力評価を
伴う人気投票であれば、全然問題ないではないか。
では、実力をどう評価するか?
たとえば、、、
1年以上にわたって、60時間ほどかけて、候補者同士で
TV中継つきの公開ディベートをやらせるというのも一つの手だ。
国民全体が選挙に関心を持ち、投票もAKB総選挙並みに
かなり盛り上がるだろう。
自分たちの手で一国のリーダーが選ばれるわけだからね。
そうして選ばれた首相なら、現状の密室での政治家同士の
談合で決められる首相などより、はるかに強いリーダーシップを
発揮できることだろう。
えっ、映画俳優やタレントが首相になったらどうするって?
これは、日本人の民意の高さを過小評価する見方ではないか。
第一、ボクは、職業で人の実力を判断すること自体が
間違っていると思う。
肝心なことは、その人に実力があるかどうかである。
例えば、ロナルド・レーガン元米大統領は、俳優出身だったが
レーガノミクスで米経済を立て直し、
戦後長く続いた冷戦体制を見事崩壊させるという偉業をなし
遂げたではないか。
今の日本には、かつてのような調整型のリーダーより、
国民の圧倒的な支持を受けた強いリーダーシップを持った
リーダーが必要だと思う。
この点、首相公選制も十分一考の価値はあるといえるだろう。