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モグラ叩き a game of
whack-a-mole
【例文】
The company should put an end to its problem solving stance
like a game of whack-a-mole.
その会社は、モグラ叩きのような問題解決姿勢をとるのを止めるべきである。
【ネイティブスピーカーの発音】
【だいじな表現】
put an end to〜:~をやめる 〜に終止符を打つ
problem solving 問題解決
【中学英文法によるかいせつ】
この文を分解して、それぞれを訳すと、こんな感じになります(↓)
① The company should put an end to
companyは、「会社」を意味するポピュラーな表現で規模や内容を問わず使える単語です。
会社の規模を明確に示す場合は、次のようになります。
・小企業:small company, small business, small firm など
・中小企業:small and medium-sized company など
・大企業:big company, large company, major company, big business等
なお、法人格をもつ株式会社には、corporationを使うことが多いです(特に米国)。その他、会社を表す単語としては、firm
やenterpriseなどがあります。
put an end to~は「~をやめる・終止符を打つ」。
bring 〜to an endも同じように使われます。
例)bring the fight to an end(喧嘩を終わらせる)
ここでは、義務を示す助動詞shouldが前にありますので、「~をやめるべきである」となります。
② its problem solving stance like a game of whack-a-mole
problemは「問題」。ほかに、issue, questionなども「問題」です。
ちなみに、解決の道筋が見つからないような「難問」「謎=enigma」は、conundrumと言いますよ。
「厄介な難題」を表す表現として、hot potatoがあります。確かに焼きたての芋は扱いにくいですよね(笑)
solvingは、solve(問題などを解決する)にingがついて名詞化したものです。solveは、もともと結び目を緩めたりほどいたりする意味です。類似表現としては、figure
out, settleなどがあります。
stanceは、姿勢や立場、構えなどを示す英語表現です。
ゴルフや野球などで「スタンスを広くとって・・・」などというのは、構えるときに歩幅を広くとることですね。
ここでは、精神的な姿勢ということで「態度」と訳しています。
その他、感情面での「姿勢」や「態度」、考え方は、attitude、身体的な「姿勢」を示す場合はpostureという表現があります。
game of whack-a-moleは、「モグラ叩き(ゲーム)」です。
whackは、「強打」、moleは「モグラ」です。
likeは、動詞の「好き」という意味がよく知られていますが、ここでは「~のような」という前置詞で、前にきているproblem solving stanceを修飾(説明)しています。
モグラ叩きゲームとは、複数の穴からランダムに頭をのぞかせるモグラをハンマーで次々に叩いていくゲームです。これが転じて、1つの問題を片づけても別の問題が次々に生じて、なかなか解決できない様子を示すこともあります。
つまり、今日の英文は、根本的な解決ではなく、「問題が起きれば解決する」という言わば対症療法的な姿勢を会社がとることを批判しているものです。
また、「イタチごっこ(game of cat and mouse)」もモグラ叩きと似たような意味で使われます。これは、互いが相手の手の甲を交互につねっていく遊びです。永遠に繰り返すことができるので、「イタチごっこ」を、同じようなことを繰り返して進展がないという意味で使うこともあります。