2016年2月25日木曜日

「ゴーサインを出す」って英語でなんて言う?

※ 〜にゴーサインを出す(〜を承認する):give the green light to

【例文】
The general meeting of stockholders did not give the green light for the director to cling to the post.
株主総会は、その取締役が職位にしがみつくことを、承認しなかった。

【ネイティブスピーカーの発音】


【だいじな表現】
general meeting of stockholders:株主総会
cling to〜:~にしがみつく
post:職位 ポスト

【かいせつ】
general meeting of stockholdersは、「株主総会」。
一般に株式会社には、3つの機関[株主総会、取締役会、監査役会]があります。
これらのうち株主総会(the general meeting of stockholders)は、会社の大きな方向性を決める最高意思決定機関で、会社のオーナーすなわち株主(stockholder, shareholder)の集まりです。
取締役会(board of director)は、プロとしての経営管理者の実務的な意思決定機関です。
そして、監査役会(board of auditors)は代表取締役(representative director)をはじめ取締役ら(directors)によって適正に経営管理が行われているかをチェックする機関です。
このように、株式会社では、3つの機関が独立しつつ、相互に役割分担をしながら、ある意味ではけん制し合う関係を作り、それが経営に安定感を与えるように工夫されています。

なお、会社のオーナー(株主)は経営の大きな方向性だけを決め、後は経営のプロ(経営者)に任せるべきという考え方を「所有と経営の分離(separation of ownership from management)」と言います。バーリー&ミーンズ(米国の法学者Adolphe A. Barle, Jr. と経済学者Gardiner C. Means)が提唱しました。

did not~は、「~しなかった」という過去の否定を示す助動詞です。didntと略した形で使うこともあります。

give the green light to〜は「承認する」。
green lightとは、「青信号」のことで、許可や認可の意味もあります。ですから「ゴーサインを出す」と訳すこともできます。ただし、ここでは、上に述べたようにdid notがありますので「承認しなかった」となります。

give one's nod to~、give the thumbs-up to~も同じ意味です。 nodは、「うなづく、相槌を打つ」、thumbs-upは、「OK」とか「すばらしい」という意味を込めて親指を立てる動作のことです。Facebookで、投稿者の記事の内容に共感するときにつける「いいね!」のマークも親指を立てていますよね。

誰を承認しなかったのかというと、for the director、つまり取締役です。
 
cling to the postは、株主総会が承認しなかった内容を示しています。

cling to~は、「~にしがみつく」。あるいは「こだわる・固執する」という意味でも使います。
clingとは、もともと、張り付くことや、まとわりつくことを意味します。これが転じて、物理的にくっつくだけでなく、職や権威にしがみつく表現としても使います。

ちなみに、clingに綴りが似た単語にclinchがあります。これは、「固定する・結びつける」などの意味です。ボクシングなどで使う「クリンチ(相手に抱きついて攻撃を阻止する技術)」という意味もあります。

postは、郵便ポストという意味がよく知られていますが、ここでは、「地位・立場、職位・職」という意味です。
例)quit ones post(職を退く)

また、「(ポスターなど)を貼る、案内を掲示する」という意味で動詞として使うこともあります。
例)post a bill(ビラを貼る)
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