※ 一致点を見出す find
common ground
【例文】
The two companies will find common ground for
closing ranks in the M&A
negotiations.
両社はM&A交渉において、結束するための一致点を見出すだろう。
【ネイティブスピーカーの発音】
【だいじな表現】
・close ranks 一致団結する
結束する
・M&A (Mergers and Acquisitions) 企業の合併・買収
【かいせつ】
The two companies will find common
ground for closing ranks in the M&A negotiations.
両社はM&A交渉において、結束するための一致点を見出すだろう。
two companiesは、直訳すると「二つの会社」ですが、ここでは、後にM&A(企業の合併・買収)など、単に二つの会社というだけでなく、両方の会社が互いに協力することを示す表現が出てくるので、「両社」と訳しました。
findは、「見つける・発見する」ことを示すポピュラーな表現です。
また、findの後に再帰代名詞(-self, -selvesの形で「~自身」を意味する代名詞)を使って、「~の状態(場所)にいるのに気づく」ことを表現する場合もあります。
例)I found myself lying in a hospital bed.(私は、病院のベッドに寝ていることに気付いた
→ 気づくと私は病院のベッドに寝ていた)
例文では、findの前にwillという未来を示す助動詞が続いているので、「~を見出すだろう」となります。
common groundは、「一致点・合意点・共通点」などの意味です。commonは、「共通の」、groundは、いわゆる地面のことですが、ここでは、立場や土台などの意味です。つまり、共通の立場に立つことを示しています。
forは、「~のための・~に関して」などを意味する前置詞です。
close rankは、もともと、兵隊たちが列の感覚を詰めることで、これが転じて「結束を固める」「一致団結する」などの意味で使われます。ここではclosing rankと動名詞の形になっていますが、日本語としてわかりやすいように「結束するための」と訳しました。
M&Aは、Mergers and Acquisitionsの略で、日本語では「企業の合併・買収」と呼ばれることが多いです。詳しい内容は下の【おまけ】をご覧ください。
negotiationは、交渉や折衝を示す表現です。
例)negotiation between labor and management(労使交渉)
また、be in negotiation(s)で、「交渉(商談)中である」となります。
【おまけ】
日本でM&Aという言葉が有名になったのは、2005年の「ライブドアVSフジテレビ騒動」がきっかけでした。
単なる合併・買収は日本でも行われていましたが、このとき、「敵対的買収(hostile acquisition,
hostile takeover)」をマスコミが大々的に取り上げたため、各社がこぞって敵対的買収防衛策を講じるようになっていきました。
買収のために証券市場で買収対象会社の株を買い進めることをTOB(takeover bid)と言います。
ちなみに、防衛策としては、「ポイズンピル(poison pill)※」などが知られています。
※ポイズンピル:ある企業が大量に株を取得されて敵対的買収の危機が迫った時に、新たに株式を発行するなどして買収されるのを回避する方法。
なお、友好的買収は、friendly takeoverと言います。主なM&Aの類型を参考までにまとめました(↓)
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