※~する役を買って出る take it
upon oneself to ~
【例文】
The CEO has taken it upon
himself to insist on the settlement of the issue, impeding fence-mending between
the two companies.
CEOがその問題の解決を主張する役を買って出て、両社間の関係修復を阻害した。
【ネイティブスピーカーの発音】
【だいじな表現】
insist on~ ~を主張する
settlement 解決
impede 阻害する
fence-mending 関係修復
【かいせつ】
①The CEO has taken it upon himself to
insist on the settlement of the issue:CEOがその問題の解決を主張する役を買って出て、
CEOは、Chief Executive Officerの略で、「最高経営責任者」のことです。
日本の「社長」や「代表取締役」などと同じような意味合いで使われます。
企業の役員は、アメリカの影響もあり、責任分担を明確にするため、「最高~責任者(Chief ~ Officer)」という肩書で呼ぶ企業が増えています。
ほかにも企業の役職者を示すときには、アルファベット3つを組み合わせた略号が使われることが多いので、表にまとめておきます。
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take it upon oneself to ~は「~する役を買って出る」。誰から言われたわけでもないのに、自ら責任を持って行うことを指します。
ここでは、has(have )+過去分詞(taken)と現在完了形になっていますので、「・・・役を買って出た」となります。
insist on~は「~を主張する」。assertも同じ意味です。
insistは「求める」と訳すときもあります。その場合、類似表現にはcall for, call on, demand, require, seek toなどがあります。
settlementは「解決」。solutionも「解決(法)」のことです。
また、裁判によらない「和解」や「示談」は、out of the court settlementなどと呼ばれることがあります。裁判所などの第三者によって行われる「和解」や「調停」は、reconcilementと言います。cf. reconcile「和解させる」。
issueは、ここでは「問題」を指します。problemも同じ意味です。
ちなみに、解決の道筋が見つからないような「難問」「謎=enigma」は、conundrumと言います。
なお、hot potatoも「厄介な問題・難題」という意味です! 焼きたての芋って熱くて扱いにくいですからね(笑)
同様の意味の表現としてa hard
(tough)nut to crackもあります。nutは「木の実」、crackは、「割れる・ヒビが入る」などの意味です。解決しにくい問題を割れにくいナッツにたとえているわけです。
その他、issueには「発行(する)・公布(する)」という意味もありますよ。
②impeding fence-mending between the two
companies:両社間の関係修復を阻害した。
impedeは「阻害する」。ここではimpeding…とingの形になっています。
これは、結果を示す分詞構文で、次のように書き換えることができます。
The CEO has taken it upon
himself to insist on the settlement of the issue and he impeded fence-mending
between the two companies.
その他、「阻害する」という意味の英語表現には、disturb, inhibit, prevent, prohibitなどがあります。
fence-mendingは「関係修復」。「テコ入れ」と訳すこともあります。
fenceは、「垣根・柵」、mendingは「修繕」です。cf. repair「修理」
ちなみにsit on the fence
on ~は、「どっちつかずの態度をとる・中立を保つ・様子を窺う」という意味です。sit on the
fenceは、直訳すると「フェンスの上に座る」です。敵と味方を仕切るフェンスの上に座って高みの見物をしている様子を示しています。
なお、類似表現として、take a
wishy-washy stance on〜「~に曖昧な態度をとる」があります。wishy-washyとは、煮え切らない・曖昧な・(コーヒー、紅茶、スープなどが)水っぽいという意味です。
between the two companiesは「両者間の」。直訳すると「2つの会社の間」という意味です。betweenは「二つの者(物)の間の」という場合に使います。特に「三者以上の者(物)の間の」はamongを使います。
companyは「会社」を意味するポピュラーな表現で、規模や内容を問わず使える単語です。会社の規模などを明確に示す場合は、次のような表現があります。
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