※ 逆転現象
reversal phenomenon
【例文】
This reversal phenomenon, in which
welfare benefits exceed the minimum wage, can deflate a worker’s incentive to
keep working.
生活保護給付金が最低賃金を上回るという逆転現象は、勤労意欲を低下させかねない。
【ネイティブスピーカーの発音】
【だいじな表現】
welfare benefit: 生活保護給付金
deflate an incentive to〜する意欲を低下させる
【かいせつ】
①This reversal
phenomenon, in which welfare benefits exceed the minimum wage:生活保護給付金が最低賃金を上回るという逆転現象は、
reversal phenomenonは「逆転現象」。
reversalは「逆転させること・失敗」、phenomenonは「現象・出来事」などの意味です。
ちなみにphenomenonの複数形は、不思議な現象の場合はphenomenonsですが、一般的な現象はphenomenaです。
in whichは関係代名詞です。in which以下の文章がreversal phenomenonを修飾(説明)していて、this reversal phenomenonからthe minimum wageまでが、この文章の主語の役割を果たしています。
welfare benefitsは「生活保護給付金」です。
welfareは「生活保護・福祉事業」を指します。例えばsocial welfareは「社会福祉」です。
benefitは「利益・恩恵」など、受ける人にとってプラスになるものです。
ちなみに「保険金や給付金を受け取る人(受給者)」はbeneficiaryと言います。
exceedは「上回る」。outstrip,
overtake, surpass, be superior to~も同じような意味です。また重要度などが「上回る・勝る」場合はoutweighが使われます。
minimum wageは「最低賃金」。
minimumは「最小の・最低限の」、wageは「賃金」。ちなみに「賃上げ」はwage hikeと言います。
②~ can
deflate a worker’s incentive to keep working:~は勤労意欲を低下させかねない。
canは「~できる」という能力を示す助動詞としてよく知られていますが、ここでは「~がありうる」という意味の可能性を表しています。
例えば、”He can't be a liar.“は、「彼が嘘つきであるはずがない」。
deflateは、「空気が抜ける・しぼむ」という意味です。
deflateの名詞形はdeflationで、「デフレ(ーション)」のことです。
flationは「膨らむ」という意味で、それにdeが付くとマイナスに膨らむ、つまり「縮む」という意味になります。inflationは、flationにin(プラスに)が付いているので、「膨張する」です。
ところで、deflationには、他にも兄弟がいるんですよ。全部で5兄弟なんです(^^;;紹介しておきますので一緒に覚えてあげてくださいね。
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worker’s incentiveは「労働者の意欲」。
incentiveは、もともと「刺激・動機」の意味で、意欲を高めるためのきっかけとなるものです。ちなみに、労働意欲を高める報奨金もincentiveです。
keep workingは「働き続ける・労働を続ける」という意味です。
keep ~ingあるいはkeep
on~ingで「~し続ける」ことを表します。
したがって、worker’s incentive to keep workingは「働き続けるという労働者の意欲」を指すのですが、少し冗長になるので、「勤労意欲」と訳しています。