2014年10月24日金曜日

「蒸し返す」って英語でなんて言う?

**お知らせ**
「もう少し、じっくり勉強したい」というご要望がありましたので、
今後は、土日をお休みして、その分、内容を充実させていきたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたしますm(__)m。

※〜を蒸し返す:stir the ash of =rehash

【例文】
Questions are voiced over the disingenuous attitudes of the CEO who stirred the ashes of the assertions which do not hold water.
筋の通らない主張を蒸し返したCEOの不誠実な態度に疑問の声が上がっている。

【ネイティブスピーカーの発音】

【だいじな表現】
question is voiced over〜への疑問の声が上がる
disingenuous 不誠実な
CEO(Chief Executive Officer) 最高経営責任者
do not hold water  筋が通らない

【中学英文法によるかいせつ】
 この文を分解して、それぞれを訳すと、こんな感じになります(↓)
 

① questions are voiced over
voiceは、もともと声や意見などを示す名詞ですが、動詞として使われる場合は、「~を声に出す」「(意見などを)表明する」という意味になります。
overは、「~について(に関して)」という前置詞です。

ですから、Questions are voiced overは、直訳すると「~に対する疑問の声が表明される」となります。ただし、このままでは日本語として稚拙(ちせつ)なので「疑問の声が上がっている」と訳しています。

② disingenuous attitudes of the CEO
disingenuousは、「不誠実な・腹黒い」。faithless, unfaithful, untrueなども同じような意味で使われます。
反対にingenuousは、「無邪気な」「天真爛漫(てんしんらんまん)な」という意味です。

attitudeは、感情面での「姿勢」や「態度」「考え方」などの意味です。
ちなみに、身体的な「姿勢」を示す場合は、postureを使います。
精神的な姿勢の場合は、stanceがよく使われます。

CEOは、Chief Executive Officerの略で「最高経営責任者」のことです。
日本の「社長」や「代表取締役」などと同じような意味合いで使われます。

ここ数年来、アメリカの影響もあり、責任分担を明確にするため、企業の役員を「最高~責任者(Chief ~ Officer)」という肩書で呼ぶ企業が増えています。

ほかにも企業の役職者を示すときには、アルファベット3つを組み合わせた略号が使われることが多いので、表にまとめておきます。

↓ ↓ ↓ ↓


③ who stirred the ashes of the assertions
whoは、関係代名詞で、前のthe CEOを修飾(説明)しています。

stir the ash of は「~を蒸し返す」。rehashも同じような意味で使われます。

stirは、「かき混ぜる、呼び覚ます」という意味で、ashは「灰」の意味です。
ですから、stir the ash of~を直訳すると「~の灰をかき混ぜる」といった感じでしょうか。灰は捨てるべきものなのに、わざわざかき混ぜることを、「蒸し返す」と表現しているのかもしれません。

また、かき混ぜることで灰が周りにまき散らされて迷惑っていうニュアンスも
出ますよね。

ところで、「かき混ぜる」を意味する動詞は、結構多く、例えば、chum, mix, muddle, scramble 等があります。
ただし、卵をかき混ぜるときは、beat(叩く)が使われるので要注意ですね。 
例)beaten egg(溶き卵)

assertionは、「主張」「断言」などの意味です。

その動詞は、assertで、ほかにclaim, maintainも「主張する」という意味で使われますよ。


which do not hold water
この部分は、関係代名詞whichの前のthe assertionsを修飾しています。
hold waterは、もともと「水漏れがしない」ということで、理屈に合っている
という意味合いの熟語です。

ここでは、前にdo notが付いて否定形になっていますので、「筋の通らない」「無理がある」ことを表しています。


【今日のまとめとおさらい】


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