知っておくべきことがある。
相場は経済学で動くのではなく、
(群衆)心理学で動くということだ。
例えば、昨日の株の急落も、FRBのバーナンキ議長が
量的緩和策を打ち止めにする可能性に言及したこと
引き金になったようだが、量的緩和の停止は景気の
安定的な回復が前提になるわけだから、
経済学的見地からは決してパニック売りが誘発される
べき事態とは言えないだろう。
当然のことながら、景気の安定的な回復は企業業績の
向上を反映するものであるから、経済学的見地からは、
むしろ株が買われたとしてもおかしくない事態である。
しかし、群集心理はそのような動きはしない。
まるで、知らない店の前にできた長蛇の列に
思わず並んでしまうかのように、大勢の
人々の行動に自己の行動が支配されるのだ。
つまり、量的緩和の打ち止めは、次のような連鎖反応を
呼び起こす。
量的緩和の停止
→株等への資金流入の縮小
→株価の下落
→リスク回避の売り
→株価急落
→パニック売り
→株価大暴落となるのだ。
改めて言う。
これは経済学的な動きではない。
(群集)心理学的動きなのだ。