※ 〜に取り掛かる stir oneself to〜
【例文】
The CEO has at long last stirred himself to reform the
organization.
CEOはようやく組織改革に取り掛かった。
【ネイティブスピーカーの発音】
【だいじな表現】
・at long last:ようやく
・reform:改革する
【中学英文法によるかいせつ】
この文を分解して、それぞれを訳すと、こんな感じになります(↓)
① CEOは、Chief Executive Officerの略で、「最高経営責任者」のことです。
日本の「社長」や「代表取締役」などと同じような意味合いで使われます。
企業の役員は、アメリカの影響もあり、責任分担を明確にするため、「最高~責任者(Chief ~ Officer)」という肩書で呼ぶ企業が増えています。
ほかにも企業の役職者を示すときには、アルファベット3つを組み合わせた略号が使われることが多いので、表にまとめておきます。
at long last は、「ようやく・ついに」。at last, at length, finallyも同じような意味で使われます。
stir oneself to~で、「~に取り掛かる・気合を入れる」。
ここでは、「have(has)+過去分詞(stirred)」と現在完了形になっていますので、「~に取り掛かった」となります。現在完了形については、【おまけ】にまとめています。
stirは、もともと「かき混ぜる・(人に行動を)起こさせる」などの意味です。
他に「取り組む・取り掛かる」意味の表現は、次の通りです。
・tackle〜:~に取り組む
・embark on 〜ing:〜に乗り出す
・buckle (knuckle) down to〜:~に精力的に取り組む
・roll up one's sleeves on〜:~に本腰を入れて取り組む
例)We must
roll up our sleeves on the issue.
(私たちはその問題に本腰を入れて取り組まなければならない)。
② reformは、組織や制度などをより良く変えていくことを指します。ここでは「改革する」と訳しましたが、それ以外に「刷新・修正・矯正(する)」という意味もあります。
よく洋服や住宅などをリフォームする、といいますが、これは和製英語で、一般的には、下のような単語を使います。
洋服のリフォーム:remaking, alteration など
住宅のリフォーム:house repair, renovation, remodeling, rebuildingなど
organizationは、「組織」。
また、生物の体内の「組織」は、tissueと言います。
例)tissue cancer(組織がん)
【おまけ】
現在完了形には、「完了・結果(~したところだ)」「経験(いままでに~したことがある)」「継続(ある時点から、ず~っとその状態が続いている)」といった用法があります。
例えば、「完了・結果」の場合は、just(ちょうど)やalreadyなどの副詞が使われていたり、「経験」の場合は、ever(かつて、これまでに)、そして「継続」の場合は、for~(~の間)、since~(~以来)などが文に含まれていることが多いです。
ただし、現在完了形は、上のどの用法であっても、過去と現在がつながっていることを示す表現であることに変わりはありません。
なので、過去のある時点を示す単語、例えばyesterday(昨日)やlast week(先週)などと一緒に使うことはできません。
【今日のまとめとおさらい】