※ 立ち直る regain one's footing
【例文】
It
is very difficult for the notorious company to regain its footing in society.
その悪名高い会社が社会に復帰することは極めて困難である。
【ネイティブスピーカーの発音】
【だいじな表現】
notorious
悪名(評)高い 評判の悪い
【かいせつ】
①It is very difficult
for the notorious company to ~:その悪名高い会社が~することは極めて困難である。
it is ~ for(of) +人+to…で、「人が…することは、~」となります。
見かけはitが主語ですが、実際の主語はfor 以下の部分です。
このようなitのことを形式主語と言います。主語は基本的に文の頭に置くものですが、to以下が長くなる場合に形式主語が使われることがあります。
また、形式主語を使った場合、to以下の主語はtoの直前に置き、「for+人+to…」の順に並べます。
difficultは、「難しい・困難である」ことを示すポピュラーな表現です。
arduousやhardも同様の意味です。
notoriousは「悪名の高い」「評判の悪い」。ill-famedも同様の意味です。
単に「有名な」と言う場合はfamousと言います。ほかに「有名な・著名な」という意味の英語表現には、noted, prominent, popular, well-knownなどがあります。
companyは「会社」を意味するポピュラーな表現で、規模や内容を問わず使える単語です。会社の規模などを明確に示す場合は、次のような表現があります。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ちなみに、株式会社には、3つの機関[株主総会、取締役会、監査役会]があります。
・株主総会(general meeting of stockholders:
3つの機関のうち、会社の大きな方向性を決める最高意思決定機関で、会社のオーナーすなわち株主(stockholder)の集まり。
・取締役会(board of director):
プロとしての経営管理者の実務的な意思決定機関。
・監査役会(board of auditors):
代表取締役(representative
director)をはじめ取締役ら(directors)によって適正に経営管理が行われているかをチェックする機関。
このように、株式会社では、3つの機関が独立しつつ、相互に役割分担をしながら、ある意味ではけん制し合う関係を作り、それが経営に安定感を与えるように工夫されています。
なお、会社のオーナー(株主)は経営の大きな方向性だけを決め、後は経営のプロ(経営者)に任せるべきという考え方を「所有と経営の分離(separation of ownership from management)」と言います。バーリー&ミーンズ(米国の法学者Adolphe A. Barle, Jr. と経済学者Gardiner C. Means)が提唱しました。
なお、「所有と経営の分離」に似た考え方にジェームズ・バーナム(James Burnham,米国の思想家)が提唱した「経営者革命(managerial
revolution)」があります。これは、「もともと会社の所有者は株主だが、将来的に経営者が株主に代わって会社を支配するようになるだろう」という考え方です。
②regain its footing in
society:社会に復帰する
regainは「復帰する・取り戻す」などの意味です。
例えば、regain lost groundは「失地挽回(回復)する・巻き返しを図る」。類似表現として、make up for lost ground, recoup lost groundなどがあります。
「失地」とは、もともと敵に奪われた土地や失った地位のことで、失地挽回は、一度奪われた陣地や地位や勢力などを取り戻すことです。
retrieveもregainと同じく「(失ったものを)取り戻す・(名誉)挽回する」という意味で使います。
recoverにも「回復する」という意味があります。
その名詞は、recoveryです。 例)V shape recovery「V字回復」
regain
one’s footingで「立ち直る・姿勢を正す」。footingは「足場・地盤・基盤」などの意味ですので、「足場を固め直す」といったニュアンスの表現ですね。
またfootingは「立場」という意味を示す場合もあります。
例)equal footing「対等の立場で、イコール・フッティング」
なお、類似表現にresilientがあります。これは「立ち直りが早い・打たれ強い・回復力がある」などの意味です。
なお、類似表現にresilientがあります。これは「立ち直りが早い・打たれ強い・回復力がある」などの意味です。
societyは「社会」です。
なお、何らかの基準で括られた社会は、communityと呼ばれることがあります。例)international
community「国際社会」、local community「地域社会」、Internet community「ネット社会」