2015年8月18日火曜日

1つの単語で「全身全霊で」って英語でなんて言う?

※ 全身全霊で  熱心に wholeheartedly

【例文】
Questions which are asked wholeheartedly by stockholders will lend a disciplined atmosphere to the general meeting of stockholders.
株主による熱心な質問が、株主総会を引き締まった雰囲気にするだろう。

【ネイティブスピーカーの発音】


【だいじな表現】
stockholder=shareholders 株主
general meeting of stockholders 株主総会
lend a disciplined atmosphere to~ ~に緊張感をもたらす  ~を引き締まった雰囲気にする

【かいせつ】
Questions which are asked wholeheartedly by stockholders:株主による熱心な質問が、

questionは「質問」。その他「疑問・論点・問題」と訳すこともあります。
whichは関係代名詞で、which以下がquestionsを修飾(説明)しています。

askは「尋ねる」。ask a questionで「質問する」という意味です。
ここではbe動詞(are+過去分詞(asked)と受動態になっているので、直訳すると「尋ねられた(質問)」となります。

また取り調べなどでの「尋問(じんもん)」は、interrogationです。

wholeheartedlyは「全身全霊で・熱心に」という意味です。wholeはもともと「全体・丸ごと」といった意味です。

by stockholdersは「株主による」。stockholdershareholderとも言います。


will lend a disciplined atmosphere to the general meeting of stockholders.
株主総会を引き締まった雰囲気にするだろう。

willは「~だろう」という未来を示す助動詞です。
lend a disciplined atmosphere toは「~に緊張感をもたらす・~を引き締まった雰囲気にする」。
disciplinedは「自制心がある・規律を守る」、atmosphereは「雰囲気・空気」の意味です。

general meeting of stockholders は「株主総会」。

一般に株式会社には、3つの機関[株主総会、取締役会、監査役会]があり、そのうち会社の大きな方向性を決める最高意思決定機関が、会社のオーナーすなわち株主(stockholder)の集まりである株主総会(general meeting of stockholders)です。

取締役会(board of director)は、プロとしての経営管理者の実務的な意思決定機関です。
そして、監査役会(board of auditors)は代表取締役(representative director)をはじめ取締役ら(directors)によって適正に経営管理が行われているかをチェックする機関です。

このように、株式会社では、3つの機関が独立しつつ、相互に役割分担をしながら、ある意味ではけん制し合う関係を作り、それが経営に安定感を与えるように工夫されています。

なお、会社のオーナー(株主)は経営の大きな方向性だけを決め、後は経営のプロ(経営者)に任せるべきという考え方を「所有と経営の分離(separation of ownership from management)」と言います。バーリー&ミーンズ(米国の法学者Adolphe A. Barle, Jr. と経済学者Gardiner C. Means)が提唱しました。
        
                                      
    


なお、「所有と経営の分離」に似た考え方にジェームズ・バーナム(James Burnham,米国の思想家)が提唱した「経営者革命(managerial revolution)」があります。これは、「もともと会社の所有者は株主だが、将来的に経営者が株主に代わって会社を支配するようになるだろう」という考え方です。


Thank you.

Have a nice day ! (^ ^)/~~~~


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宮崎哲也著

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明日香出版社